小池百合子は都民ファーストを見捨てたらしい?

政治・2021-06-16 18:45
小池百合子は都民ファーストを見捨てたらしい?
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都議選に向けて小池百合子東京都知事が『特別顧問』をつとめる都民ファーストの会が公約を発表した。

その目玉が「東京五輪無観客を強く求める」である。

ちなみに自民党・公明党は五輪の開催について盛り込まず、立憲民主党・共産党は「新型コロナの感染状況が改善しない場合、中止もしくは延期を求める」というものであった。

一時期噂された小池百合子知事が、東京五輪の中止を求めるのではないか? ということはなく、小池知事子飼いの都民ファーストは、無観客を要求というやや中途半端な感じだ。実際、都民ファーストが勝つには、この奇策以外手はなかったであろう。

さらに小池知事は「無観客開催はあくまでも党としての公約」 「特別顧問というよりも皆さんいろんな声があるのは承知している」と、妙に冷たい。

都民ファーストは、4年前の「小池旋風」によって、大量に当選した人たちで、いまでこそ都議会第一党となっているが、小池知事の後押しがなければ大量落選し、一気に弱小政党になることはわかりきっている。

前回は公明党も力を貸してくれたが、今回は都民ファーストを見切り、元の自民党とひっつくから、都議会における都民ファーストの力は今後ほとんどなくなるといっていい。

4年前、小池百合子氏は、旋風を巻き起こし、国政に進出すべく民進党と合流し希望の党を結成した。一時は天下を取るかと思われた希望の党であったが、いまや所属国会議員は1名のみである。彼女には組織をまとめ、維持する力も気もないというところか。

おそらく小池百合子氏にとって都政は、自分の踏み台の一つにしか過ぎない。小池氏は自民の二階幹事長と、ときどき会い、都民ファーストなど見捨て、国政への復帰の密約をしているのでは? と言う話が政界の噂になっているが、はたして……

プロフィール

おぐらおさむ
作家、漫画家。22歳で漫画家デビュー、35歳で作家デビュー、社会問題全般に関心が高く、歴史、時代劇、宗教、食文化などをテーマに執筆をしている。2004年、富山大学講師。 2008~2009年、JR東海新幹線女性運転士・車掌の護身術講師。空手五段。

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