維新と共闘?減税しない?立憲民主党の迷走ぶり
政治・2022-11-17 18:49岸田自民党はグダグダぶりを日々見せつけてくれ、ガッカリさせてくれるのだが、代表的野党である立憲民主党も自民党に負けず劣らずの迷走ぶりだ。
夏の参院選であれほど罵倒していた日本維新の会と手を握ろうとしている。
立民の泉代表などは憲法改正問題では維新と「決定的な対立ではない」と語っているほどだ。
いやいやいや、立民と維新は憲法改正問題について、真逆の主張してきたのではなかったか?
立民支持者の多くは、反戦護憲平和を支持する人ではなかったか?
昨年の11月の衆院選で、立民は共産と共闘、惨敗した。
今年の夏の参院選では、共産との関係を白紙に戻し、対自民というより、対維新で戦ったが、議席数は改選前を下回った。
昨年の衆院選の惨敗で、代表が枝野幸男氏から泉健太氏に交代し、これまでの「批判・追求型野党」から「提案型野党」に変えた。
しかし参院選の敗北で、「提案型」はやっぱりやめて「批判・追求型」に戻した。
そしていまは維新にラブコールである。
もうこうなってくると、立民が何をやりたいのかわからなくなってくる。
共産やれいわ、社民との野党との共闘も、今後はどうなるかわからない。立民を信じて一票を入れた人はこのことをどう考えているのだろう。
とくに昨年の衆院選のとき、野党共闘の旗印であった消費減税について、先日、枝野幸男前代表が
「衆院選で後悔しているのは、時限的とはいえ消費税減税を言ったことだ。政治的に間違いだったと強く反省している」と語り「二度と減税は言わない」と強調した。
いやいやいや、わずか1年前のことで、野党共闘の目玉商品として「消費減税」で戦い、少なくとも枝野さん、あなたは当選しているのだ。
他の立民や野党共闘して当選した議員も、「消費減税」を支持した有権者の票が大きかったに違いない。
さらに枝野氏は「消費税減税で勝てるんだったら、とっくの昔に社民党政権ができている」と、まるで消費減税を主張する野党をあざ笑うかのような発言もしている。
だったらなぜ衆院選の目玉公約にしたのか?
1年前はそれがわからなかったとでもいうのだろうか?
野党共闘を成功させるため、間違いとわかっていて公約にしたのか?
もしそれで政権交代が成功したときどうする気だったのか?
枝野氏は立憲民主党の創始者であり、しかも1年前は野党共闘のリーダー的存在だったはずだ。
それだけの人物が、公約をあっさりと反故する発言をした。
枝野氏はこれを無責任だと思わないのであろうか?
立憲民主党は左の共産党に近づいたと思ったら、次は対極の右である維新の会である。前代表は1年前の目玉公約を「あれはやってもムダでした」と言わんばかりに否定する。
これまで共闘してきた共産・れいわ・社民はもう立民を信用しないのではないだろうか?
枝野氏は「消費減税を公約にしたのが衆院選の敗因」と語っているが、どう考えてもそうではない。
旧民主党政権以降、国民の大多数があなた方を信じられなくなっているのだ。
プロフィール
巨椋修(おぐらおさむ)
作家、漫画家。22歳で漫画家デビュー、35歳で作家デビュー、42歳で映画監督。社会問題、歴史、宗教、政治、経済についての執筆が多い。
2004年、富山大学講師。 2008~2009年、JR東海新幹線女性運転士・車掌の護身術講師。陽明門護身拳法5段。
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