岸田首相 泣く泣く死刑のハンコ大臣更迭って大丈夫なのかこの内閣

政治・2022-11-12 18:56
岸田首相 泣く泣く死刑のハンコ大臣更迭って大丈夫なのかこの内閣
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岸田首相は葉梨康弘前法相を続投させるつもりだったらしい。しかしあまりに周囲の批判が強かったので、泣く泣く更迭を決めたという。
ついこの前、山際前経済再生相に続くこの更迭は政権に大きな打撃を与えることになりそうだ。

岸田首相は、葉梨大臣の更迭について
「何とか頑張らせたかったが、やむをえない」
と語ったという。

では葉梨法相はどんな不適切発言をしたのか少しおさらいしてみよう。

【1】「法務大臣になって3か月がたつが、だいたい法務大臣というのは、朝、死刑のハンコを押して、昼のニュースのトップになるのはそういう時だけという地味な役職だ」

【2】「今回はなぜか旧統一教会の問題に抱きつかれてしまい、(中略)私の顔もいくらかテレビで出ることになった」

【3】「外務省と法務省は票とお金に縁がない。法務大臣になってもお金は集まらない。なかなか票も入らない。外務副大臣になっても全然お金が儲からない」

まず思ったのは、【1】で、この葉梨と言う人は。死刑の重みを全く理解していない人であるということ。
法務大臣のハンコひとつで、死刑囚とはいえ一つの命がこの世から亡くなるのだ。
被害者とその家族はもちろん、加害者やその家族、執行する刑務官など、多くの人が一生抱えていく問題なのだ。
この発言は「ハンコを押したらニュースに出られる」という意味にさえ聞こえてくる。

【2】で、ここにも「私の顔もいくらかテレビで出ることになった」と、自分がテレビに出ることを語っている。まるで「統一教会のおかげでテレビに出るようになってウレシイ」とでも言いたいのだろうか?

そして【3】だ。「外務省と法務省は票とお金に縁がない。法務大臣になってもお金は集まらない」という発言。これもひどい。
後に「法務省や外務省はいろんな経済界の方々とお付き合いするような役所ではなく、政治資金パーティーを開催しても声をかけづらい」と釈明しているが、最初は【1】と【2】は撤回しても、【3】は「本当のことだから」と撤回しなかった。

「おまえは、マスコミに出て目立つためや、金儲けのために大臣をやっていたのか」と突っ込みたくなる。しかもこれらの言葉を何回も語っていたそうな。

本人は軽い「自虐ギャグ」のつもりであったのかもしれないが。ホンネがそうであるからこそ、こんな言葉が口から出たのだろうと想像させてしまう。

そして聞く力が強いという岸田文雄くん。きみは本当にこの葉梨くんからちゃんと話を聞いたのか? 聞いた上で法務大臣に任命したのか?
岸田くんは葉梨くんに「まだまだ頑張らせたかった」そうだけど、国民のほとんどは、もっと早く切るべきだったと思っているよ。
それより岸田くんの内閣は本当に大丈夫なの?
NHKの調査によると内閣支持率は38%と下がり続けているんだよ。
このままだと2年後の自民党総裁選で再選はないぞ。

プロフィール

巨椋修(おぐらおさむ)
作家、漫画家。22歳で漫画家デビュー、35歳で作家デビュー、42歳で映画監督。社会問題、歴史、宗教、政治、経済についての執筆が多い。
2004年、富山大学講師。 2008~2009年、JR東海新幹線女性運転士・車掌の護身術講師。陽明門護身拳法5段。

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