内閣支持率27.7%!自民党内の岸田離れがはじまった!

政治・2022-11-19 18:56
内閣支持率27.7%!自民党内の岸田離れがはじまった!
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時事通信11月の世論調査によると、岸田内閣支持率は27.7%であったという。一般に内閣支持率は30%を切ると危険水域と言われている。
岸田内閣は、安倍元首相銃撃からの参院選の勝利以外、打つ手打つ手が微妙にズレているように思う。
参院選後の岸田首相がどのようなことをやってきたかザックリと見てみよう。

・7月14日,国葬義表明
・8月6日,山際経済再生大臣、旧統一教会の関係があらわになる
・8月10日,内閣改造(山際経済再生大臣、続投)
・10月13日,マイナ保険証を支持
・10月18日,旧統一教会の解散命令に民法の不法行為は入らないと発言
・10月19日,前日の発言を撤回し、民法の不法行為も入りうると発言
・10月24日,山際経済再生大臣辞任(事実上の更迭)
・11月9日,葉梨法務大臣、「はんこ死刑」発言発覚
・11月11日,葉梨法務大臣辞任(事実上の更迭)

などなど・・・

どうもパッとしない。
おもしろいのは、山際前経済再生大臣と葉梨前法務大臣の問題発覚から、辞任までの期間だ。
山際前大臣、80日。
葉梨前大臣、3日。

いったいこの差は何なのだろう?
葉梨前大臣のときは、9日に問題発言発覚、10日、岸田首相は辞任を否定。翌11日も辞任を否定、しかし午後1時になって急遽辞任決定。

この日はG20やASEAN首脳会議、日米韓国首脳会議などの外遊出発の日で、この辞任劇のため、出発を10時間遅らせている。

このとき、岸田首相は山際氏の辞任の直後だけに、ドミノ辞任を避けたかったようなのだ。
だから岸田首相が辞任を引き留めていたらしい。

しかしたった1日で考えを変え、辞任させることにした。事実上の更迭である。
このとき、岸田首相は執行部にも相談をせず、側近が
「きのうまで辞任させないと言っていたじゃないですか」
と言っても、聞かなかったという。

どうやら岸田首相は自分で決めたことに対しては「聞く耳を持たない」人であるらしい。

岸田首相は10月19日も、旧統一教会の解散命令は「民法の不法行為」についての答弁を、一夜にして発言を変更している。

これを「君子豹変す(君子は間違ったと思ったらすぐに改めるというホメ言葉)」と称するべきか。
「朝令暮改(朝出した命令を夕方には改めるというダメ出し言葉)」と言うべきか。

一連のコロコロ変わる岸田首相の意見に自民党内部では
「朝令暮改そのもの、これでは信用できない」
と、岸田離れが起こっているらしい。

そりゃそうだろう。昨日までの方針で行こうと思って国会等に臨んだら、首相の意見が変わっていましたじゃあ戦いようがない。

岸田さん、いま内閣支持率は危険水域まで下がっていますが、今後は自民党内部でも危険水域まで下がるかもしれませんよ。
さらに寺田稔総務大臣の政治資金問題で、野党から更迭を求められていますけど、どうするんです?

プロフィール

巨椋修(おぐらおさむ)
作家、漫画家。22歳で漫画家デビュー、35歳で作家デビュー、42歳で映画監督。社会問題、歴史、宗教、政治、経済についての執筆が多い。
2004年、富山大学講師。 2008~2009年、JR東海新幹線女性運転士・車掌の護身術講師。陽明門護身拳法5段。

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