立憲民主党の低迷ぶりが心配だ

政治・2021-06-21 18:07
枝野幸男

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筆者はいわゆる「支持政党なし」層である。そんな筆者から見ても、最近の野党、特に野党第一党の立憲民主党が、ちょっと心配になってきている。

時事通信が11~14日に実施した6月の世論調査によると、菅内閣の支持率は33.1%と横ばい。不支持率は0.4ポイント減の42.2%。

政党支持率は

自民党 22.8%
公明党 3.7%
立憲民主党 2.9%
共産党 1.7%
日本維新の会 1.2%
国民民主党 0.5%
社民党・れいわ新選組 0.2%
古い党 0.1%
支持政党なし 63.2%。

自民党支持率22.8%に対して立民はわずかに2.9%である。野党第一党としてこの数値はあまりにも低い。

ただ衆議院の議席数を見ると、自民277議席に対して、立民は114議席。半数には及ばないものの、議席数はそれなりの存在感は示している。

現在日本の場合、政治イデオロギーによる対立はあまりない。そしてマスメディアは基本「権力見張り番」であり「反権力」であるから、河井克行・案里夫婦のようなスキャンダル攻撃は与党に集中するし、実際菅政権になってからもスキャンダルが絶えない。

一方、立憲民主党は“マドンナ”と言われる石垣のりこ参院議員と、森友学園問題の追及で知られる著述家・菅野完氏(の不倫騒動が発覚したり、「50歳近くの自分が14歳の子と性交したら、たとえ同意があっても捕まることになる。それはおかしい」と言い出す議員が出たりと、スキャンダルだけは与党に負けてはいない。

枝野代表自身「政権を獲得した場合は共産党とは連立しない」など、野党連合政権を目指すとしながらも、どこか中途半端だ。

本来、野党が政権を狙えるくらいに強く、人々の支持を受けていれば、与党に緊張感が増し、それが政策に反映されるはずだ。しかしいまの立民がやっていることは、政権の批判や揚げ足取りばかり。

今年は衆院選があるが、このままでは、支持率も議席も落とすように思えてならない。

プロフィール

おぐらおさむ
作家、漫画家。22歳で漫画家デビュー、35歳で作家デビュー、社会問題全般に関心が高く、歴史、時代劇、宗教、食文化などをテーマに執筆をしている。2004年、富山大学講師。 2008~2009年、JR東海新幹線女性運転士・車掌の護身術講師。空手五段。

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