広島選挙区の自民敗北が意味しているものは?(前編)

政治・2021-04-27 18:59
広島選挙区の自民敗北が意味しているものは?(前編)
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4月25日、衆院北海道2区、参院長野選挙区、参院広島選挙区での国政選挙で与党推薦の候補者が全敗した。

北海道2区は自民党が候補者を擁立しなかったので不戦敗、長野は新型コロナで亡くなった立民の羽田雄一郎元国交省の死去にともなう補選で、雄一郎氏の実弟である羽田次郎氏が当選。

ここまでは与党陣営としては織り込み済みであったろう。しかし、広島敗戦は予想外であったかもしれない。

広島の補選は河井案里元参院議員の当選無効にともなう再選挙であった。自民・公明が推す西田英範氏と、立民・共産・国民・社民が推すフリーアナウンサーの宮口治子氏の対決である。

広島での選挙は、河井克行案里夫妻の公職選挙法違反によるものだが、元々広島は保守王国。池田勇人、大平正芳、鈴木善幸、宮澤喜一と4人もの総理大臣を輩出している土地柄である。

また池田勇人が立ち上げた『宏池会』は自民党の中にあって護憲・ハト派の名門派閥であり、次期総理候補である岸田文雄氏が現在会長であり、その岸田氏の本籍地も広島だ。

ところが2019年7月の参院選では、自民党本部と県連が対立する保守分裂の選挙となってしまった。

岸田氏ら県連が推薦する岸田派の溝手顕正氏と、安倍氏・菅氏ら自民党本部が推す二階派の河合杏里氏との保守分裂選挙になってしまったのだ。

それも党本部からは河合杏里陣営に選挙資金が1億5千万円も出ていたのに対し、溝手氏側には10分の1の1500万円しか渡されなかった。結果、河合杏里氏は当選し溝手氏は落ちた。

その後発覚したのが、河合夫妻が地元議員や後援者に数千万円もの大金をばらまいてことだ。案里史は有罪で辞職となり、この補選となった。当然県連としては怒り心頭である。

ここで今回の選挙戦で県連がとった作戦がおもしろい。(続く)

プロフィール

おぐらおさむ
作家、漫画家。22歳で漫画家デビュー、35歳で作家デビュー、社会問題全般に関心が高く、歴史、時代劇、宗教、食文化などをテーマに執筆をしている。2004年、富山大学講師。 2008~2009年、JR東海新幹線女性運転士・車掌の護身術講師。空手五段。

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