内閣支持率26%最低更新、不支持66%でも次期総理は菅氏に

政治・2021-08-29 18:29
内閣支持率26%最低更新、不支持66%でも次期総理は菅氏に
閉じる

菅内閣支持率26%と最低を更新し、不支持66%ともはや国民の多くは、菅氏を支持せず期待もしていない。しかし……

もし自民党総裁選が、国民の直接選挙なら、菅氏続投の目はない。しかし自民党議員・会員・会友の選挙である。必ずしも国民の希望が反映するとは限らず、自民党内部の都合や事情が優先される。

とはいえ、自民党内部も複雑であろう。菅政権になってから、地方選は負け続け、東京都議選では都民ファーストにしてやられ、横浜市長選では、菅首相が推薦する小此木氏が野党推薦に敗れた。

東京オリパラを行い、ワクチン接種が進めば、必ず支持率は回復するという見込みも、大いに外れ、支持率が上がるどころか下がり続けている。これほどすべてが裏目に出ている内閣もめずらしい。

そして総裁選では、下村博文政調会長や高市早苗前総務相が出馬を表明。さらに岸田文雄前政調会長も、ついに出馬する意向を明らかにした。

菅氏や二階幹事長の、次期総裁選は無投票で続投という計画はなくなったが、それでも二階幹事長、安倍前首相、麻生副総理兼財務相の3人が、菅首相続投を支持している現状では、菅氏がもっとも有利であることに変わりはない。

国会議員だけでみると、二階派は47人、安倍前首相が所属する細田派が96人、麻生派は53人を合わせると、自民党国会議員の過半数193人を越える。対して、岸田派は46人。下村氏、高市氏は推薦人20人を集めることができるかどうかも、現在のところ不明。

いくら若手議員が「菅さんでは次の衆院選を戦えない」と嘆いたところで、自民党議員だけを見ると、菅続投はほぼ決まっているのだ。ただし、もし全国の自民党会員・会友が、菅氏以外に投票した場合、もしかしたら菅氏は負けるかもしれない。

もっとも、これまで自民党の歴史では現職が総裁選で敗れたのは1例しかない。はたして次の総裁選はどうなるのか……

プロフィール

おぐらおさむ
作家、漫画家。22歳で漫画家デビュー、35歳で作家デビュー、社会問題全般に関心が高く、歴史、時代劇、宗教、食文化などをテーマに執筆をしている。2004年、富山大学講師。 2008~2009年、JR東海新幹線女性運転士・車掌の護身術講師。空手五段。

関連記事
関連タグ
政治新着記事