どうなる東京都議選 嵐の前のなんとやら

政治・2021-06-02 18:16
どうなる東京都議選 嵐の前のなんとやら
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7月4日投開票の東京都議選まで一ヵ月近くとなった。42選挙区で127議席を争うものだ。

前回は小池百合子ブームの中、公明党が都民ファーストと組み、自民党が屈辱的ともいうべき大敗を喫した。しかし今回、公明党は都民ファーストに見切りをつけたらしく、自民党と再び組む。

受けて立つ都民ファーストだが、この政党は「元代表」いまは「特別顧問」の小池百合子知事にただ乗っかっているだけなので、すべては小池百合子知事次第ということになるだろう。

だが、読売新聞の『都議選で投票する候補の政党・団体』という世論調査では、自民が30%と他を圧倒。都民ファは11%にとどまっている。

他は立民8%、公明7%、共産6%で、無回答は25%。どうやらこのままだと都議会の主導権は自民・公明となりそうだ。

また、注目されていた小池都知事のちゃぶ台返し【東京オリパラ中止宣言】は、いまのところ出ておらず、小池都知事も特に都民ファへの支持を表明していない。

小池都知事が【東京オリパラ中止宣言】を出し、それに都民ファが乗っかれば、都議会第一党維持の可能性もあったが、もしかしたら小池知事は、都民ファを見捨てたのかもしれない。

ただ、都議選は国政選挙の前哨戦になる選挙でもある。特に今年は都議選の後に衆院選が待っている。

2009年の都議選では当時の民主党が都議会第一党に躍進し、その翌月の衆院選で民主党が圧勝した。

東京オリパラ開催、新型コロナへの対応、そして小池都知事、菅首相への評価が、この都議選で問われることになる。それは次の衆院選の試金石にもなるはずだ。

プロフィール

おぐらおさむ
作家、漫画家。22歳で漫画家デビュー、35歳で作家デビュー、社会問題全般に関心が高く、歴史、時代劇、宗教、食文化などをテーマに執筆をしている。2004年、富山大学講師。 2008~2009年、JR東海新幹線女性運転士・車掌の護身術講師。空手五段。

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