野党共倒⁉ ついに共産党が立民を恫喝⁉

政治・2022-02-10 18:28
野党共倒⁉ ついに共産党が立民を恫喝⁉
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ついに共産党が立憲民主党に怒ったようだ。立民の泉代表が、共産の共闘について「白紙にする」と発言したことに対し、共産の志位委員長が「協議もなしに何を言い出すんじゃ~!」とばかり不快感をあらわにしていたが、ついにキレたらしい。

2月7日の記者会見で、共産の小池書記長が「立民に協議を呼び掛けているが、このままでは候補者の一本化もできない。選挙の準備もままならないので、こちらはこちらで1人区の候補擁立作業を進める」と、立民が公認候補の擁立を決めている2つの選挙区で、共産の公認候補の擁立を発表したのだ。

これは煮え切らない立民を恫喝したに等しい。立民が1人区で候補者を出したとき、共産も同じ地区で候補者を出したら共倒れになる可能性が大きい。共産は「それでもいいのか⁉」と、言ってきたというわけだ。

立民が候補者を出す選挙区に、ことごとく共産の候補者を出したら、立民は衆院選のとき以上に議席を落とすかもしれない。共産としても本音では共闘を崩したくはないはずだ。近年、資金源である「しんぶん赤旗」の売り上げが落ちているいま、以前のように勝てそうにない選挙区に候補者を出せば、それだけ供託金がかかる。いまの共産はそれを避けたいはずだ。

立民最大の支持母体「連合」は、共産と連携する候補者は推薦しない可能性が高く、立民としては連合票を失いたくない。

しかしいまになって連合票欲しさで共産を切り捨てるとすれば、そもそも何のための野党共闘だったのか? 立民の見通しの甘さに呆れるばかりだ。

自民党は夏の参院選で勝利すれば、まず間違いなく増税を言い出すだろう。それをストップできるのは、力のある野党しかない。しかしこのままでは、野党共闘どころか野党【共倒】になりそうだ。

プロフィール

おぐらおさむ
作家、漫画家。22歳で漫画家デビュー、35歳で作家デビュー、社会問題全般に関心が高く、歴史、時代劇、宗教、食文化などをテーマに執筆をしている。2004年、富山大学講師。 2008~2009年、JR東海新幹線女性運転士・車掌の護身術講師。空手五段。

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