旧統一教会問題で岸田政権がピンチ! どうする岸田首相

政治・2022-10-28 18:49
旧統一教会問題で岸田政権がピンチ! どうする岸田首相
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山際経済再生大臣が辞任した。辞任といっても事実上の更迭である。実にみっともない言い訳大臣であった。岸田首相にしても、なぜもっと早く辞めさせることができなかったのか?

岸田内閣は支持率が下がる一方なのだ。この支持率の下落は統一教会問題が原因であることは明らかだ。

山際氏の更迭は8月の内閣改造前や、10月3日からはじまった臨時国会の前などに決断するべきであった。ズルズルと先延ばししたあげく、国会の最中に更迭とはタイミングとしても悪すぎる。

岸田首相は内閣改造時にちゃんと「身体検査」をやったのだろうか? 閣僚の身体検査こそ内閣にとって最初の危機管理なのだ。

山際元大臣が「資料にない」「記憶にない」と言い訳をしている間、山際氏だけではなく内閣全体もまた信用を落としていったのだ。

また岸田首相は10月18日、宗教法人の解散命令請求の要件を「不法行為責任などの民放違反は該当しない」と答弁したのだが、翌19日に「民法の不法行為も入りうる」とコロリと意見を変えている。

これには与野党双方から「え?」と、とまどいの声があがったほどだ。

どうやら「解散命令請求をやる気がない」と有権者に見られるのを嫌がったらしい。そして1日も早く旧統一教会問題を鎮火させたい思いがあるに違いない。

しかしこの問題はそう簡単ではない。

旧統一教会を母体とする勝共連合と自民党の繋がりは長く、場合によっては自民党の根幹にかかわってくるほどなのだ。

そして来年春に行われる統一地方選でも、旧統一教会と関係がある立候補者が叩かれるだろう。

自民党ではないが、すでに福岡市の堀本和歌子市議が、ライバルの新開ゆうじ氏になりすまし

「新開ゆうじです! 旧統一教会の式典で元衆議院議員として、偉大なる韓鶴子様に韓日トンネルへの賛意と、祝辞を述べさせて頂きました」

という旧統一教会との関係を記した偽のチラシを手作りし、自ら市内の家庭ポストに配るという、頭が悪い不良中学生並みのことを仕出かし全国に報道されたばかりだ。

また旧統一教会問題の発端となった、安倍元首相を殺害した山上徹也容疑者の裁判も来年に行われるだろうから、そのときにまたこの問題が、クローズアップされることになるだろう。

さて、どうもこの先岸田内閣の支持率が上がるというのはしばらくありそうにない。ただ日本国の政治問題は、旧統一教会問題だけではない。

海外ではウクライナで戦争が終わっておらず、中国では習近平の3期目がはじまり、コロナ禍で苦しんでいる国民も大勢いる。

決められない総理大臣は、これからどのような決断を下すのだろうか? 自民党は失われた信用を取り戻すことができるのだろうか?

プロフィール

巨椋修(おぐらおさむ)
作家、漫画家。22歳で漫画家デビュー、35歳で作家デビュー、42歳で映画監督。社会問題、歴史、宗教、政治、経済についての執筆が多い。
2004年、富山大学講師。 2008~2009年、JR東海新幹線女性運転士・車掌の護身術講師。陽明門護身拳法5段。

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