内閣不信任案? 野党は何をしたいのか?
政治・2021-06-16 10:0516日までの国会の会期をめぐって、立民・共産・国民・社民の野党4党は、新型コロナウイルス対策の議論を続ける必要があるなどとして、3か月の会期延長を与党側に求め、これが受け入れられないと内閣不信任案を提出、与党と日本維新の会の反対多数で、当然のごとく見送りとなった。
二階幹事長は以前、不信任案が出たら菅首相に「解散を進言すると語っていた。また、菅首相自身以前は、「もし内閣不信任案が出たら解散の大義となる」と、受けて立つ構えであった。ただしこれは今年の3~4月の話。
そして立民の枝野代表は、5月10日に「内閣不信任案は、このコロナ禍の中では、衆院の解散・総選挙ができる状況ではないため提出できない」と語っていた。
それから一ヵ月がたち、立憲民主党の安住淳国対委員長は
「この内閣は国民の命を守る資格がない。もし解散となれば受けてたつ」
と言い、野党4党は不信任案を提出。
対する菅首相と与党は「いまは解散とか政局ではなくコロナ対策が最優先」と、解散総選挙を見送ることにしたのは前述の通り。
この野党4党の内閣不信任案は、野党のパフォーマンスと言っていい。
いくら内閣支持率が低迷しているとはいえ、立民・共産・国民の支持率も微減しており、解散総選挙になってもどれだけ票を伸ばせるかわからない。
コロナ禍、五輪直前、東京都議選直前のいま、与党が解散総選挙などするわけがないのだ。野党は会期延長も内閣不信任案も拒否されることをわかってやっていることは見え見えだ。
特に立民は先日の国民投票法に賛成したり、今回の出来レース的内閣不信任案提出したりと、何をしたいのかよくわからない。
自民一強のいま、野党の存在は重要なのに、しっかりしてほしいものだ。
プロフィール
おぐらおさむ
作家、漫画家。22歳で漫画家デビュー、35歳で作家デビュー、社会問題全般に関心が高く、歴史、時代劇、宗教、食文化などをテーマに執筆をしている。2004年、富山大学講師。 2008~2009年、JR東海新幹線女性運転士・車掌の護身術講師。空手五段。
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