野党の明暗 反省できない野党はやがて消えるかも・・・・

政治・2021-11-02 18:23
野党の明暗 反省できない野党はやがて消えるかも・・・・
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立民の枝野代表が、衆院選の責任を取り辞意を表明した。しかし枝野氏は、問題となった共産との共闘を続ける意向だという。今回の選挙は立民にも自民にも、そして大勝した維新にさえ大きな風が吹いたとは言えない。

ただ、立民だけが選ばれなかった選挙と言っていい。立民と共闘した共産は2議席減らしたが、志位委員長は、「私の責任ではない」と語り、引責辞任の考えはないことを明らかにした。志位委員長は2000年(平成12)11月から21年も委員長の座に座っているが、党員も、資金源である『しんぶん赤旗』の発行部数も減り続けているのが現状だ。志位委員長にはこの責任はないのか?

立民は最大の支持母体である連合から、共産との共闘を問題視されているが、今後も続けるとしたら、来年夏の参院選でも議席を減らすのではないか? というのも、今回の選挙で連合などの有権者が、立民への投票をやめたという人が、かなりいたらしい。

そういった人達の票が、維新、国民民主やれいわに流れ、維新は約4倍増の41議席。国民民主は公示前の8人を上回る11議席を獲得。れいわは3議席を取るなどの、手助けになったと見て大きな間違いはないだろう。

今回、大勝した維新は、大阪を中心に議席を伸ばしたが、大阪の人が必ずしも維新一辺倒でないことは、維新最大の目標である大阪都構想が、大阪府民に2度も否定されていることからもわかる。それでも自民に対する改革政党であることや、批判だけの野党ではないことをアピール、そして11年に及ぶ大阪での実績が、結果に繋がった。

一方、立民の幹部たちは「政権選択選挙」と口を揃え、枝野代表は大敗後も「政権選択の一定の役割を果たした」と語っている。もし本当に「政権選択の一定の役割を果たした」のだとしたら、それは国民が立憲民主党を選択しなかったという答えしか出てこない。

このままだと立民は第二の社民党になりかねない。

プロフィール

おぐらおさむ
作家、漫画家。22歳で漫画家デビュー、35歳で作家デビュー、社会問題全般に関心が高く、歴史、時代劇、宗教、食文化などをテーマに執筆をしている。2004年、富山大学講師。 2008~2009年、JR東海新幹線女性運転士・車掌の護身術講師。空手五段。

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