どうなる? 自公連立VSリベラル系共闘野党

政治・2021-10-20 10:19

465議席(小選挙区289・比例代表176)を1000人以上の候補者が争う衆院選がはじまった。今回はリベラル系野党4党が210を超える選挙区で、候補者を一本化し、岸田政権の信任と自公政権継続の是非を問うものとなった。

見ものとしては、自公連立VSリベラル系共闘野党といったところだろう。前回の衆院選の投票率は53.68%。以前から「投票率が高いと組織票に支えられている自公は苦戦。逆に野党が伸びる」と、いわれてきたが、今回ははたしてどうなるか?

投票率を上げるには、争点が明確であることだ。投票率が2005年は郵政選挙で争点がわかりやすく投票率は高かった。2009年は民主党と自民党の政権交代を賭けた選挙ということで、投票率は上がった。

争点という意味で、野党4党にとって、対立軸が作りにくい選挙になっている。安倍政権時代なら、新自由主義批判をしていればよかったが、岸田政権は、公約で「新自由主義からの転換」を訴え「新しい日本型資本主義」という言葉を何度も強調してきた。

これでは野党が、新自由主義的な政治態度を批判することは難しい。「新しい日本型資本主義」とは成長と分配を目指すことであるらしいので、ややリベラル的でもあるため、争点になりにくい。なりにくいどころか、岸田政権はまだ何もしていないので、批判のしようがない。

共闘する野党4党の場合、立民がより左寄りになったため、岩盤支持層以外の無党派層有権者への求心力が強くなったとは思えない。ただし、自民は菅政権時代の人気低迷があるので「自民にお灸を」と思っている人は、野党4党のどこかに入れる人も多いだろう。

逆に自民は総裁選においてメディアに露出しまくっていたので、政治に関心のない有権者は、テレビに出ているからというだけで、投票する人もたくさんいることだろう。

さて、あと10日ほどで国民の審判がおりる。勝つのは自公連立かリベラル系共闘野党か…

プロフィール

おぐらおさむ
作家、漫画家。22歳で漫画家デビュー、35歳で作家デビュー、社会問題全般に関心が高く、歴史、時代劇、宗教、食文化などをテーマに執筆をしている。2004年、富山大学講師。 2008~2009年、JR東海新幹線女性運転士・車掌の護身術講師。空手五段。

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