第三極誕生! 維新・国民の影響力とそれにすり寄る影一つ

政治・2021-11-11 18:26
第三極誕生! 維新・国民の影響力とそれにすり寄る影一つ
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維新と国民民主が連携する話が進んでいる。

これまでは、巨大な与党政権に対して、野党はそれぞれ分裂していたので、どうにも太刀打ちできなかったのが現実だ。

今回の衆院選で、自民と公明は合わせて293議席。

与党の対抗馬であった立憲民主は共産やれいわ、社民と手を組み議席数は合わせて110議席。まだ与党の半数にも満たない。

そこに維新41議席、国民民主11議席が、政策によってだが手を組むことになった。すると合わせて52議席。

第三極の登場である。

第三極とは、二大勢力に割って入り、あわよくば主導権を取ろうとねらう新興勢力のこと。A国とB国が争っているとき、例え勢力は小さくとも第三極のC国が、どちらかの味方に付くと、情勢は一気に変わる。政治の世界も同じことだ。

ただし、今回できた維新・国民連合は【反立民・反共産】というところでは一致しているので、立民や共産と、一緒になることはない。

となると、この第三極が気になるのが自公だろう。維新も国民も自民の党是である【憲法改正】に積極的なのだ。公明は自民と違い憲法改正ではなく、現憲法を維持しながら【加憲】という立場で、自民の憲法改正のストッパーになっている。

それだけに自民にとって憲法改正における維新・国民連合の影響力はかなり大きくなる。

と、同時に東京都知事の小池百合子氏の動きが、なんとも不気味なのだ。小池知事は10月下旬から過労入院、11月2日に退院したものの、目立ちたがり屋なのに表立ったことはしていない。

二階前幹事長という後ろ盾を失った小池知事だが、国政復帰をあきらめるとも思えない。

実は、維新の松井代表とは懇意の仲であり、国民の玉木代表とは希望の党時代に、共同代表をしていた仲。己の国政復帰のために、国を左右する力を得た第三極を利用しようと画策しているのでは? という憶測が政界に飛び交っているという。

プロフィール

おぐらおさむ
作家、漫画家。22歳で漫画家デビュー、35歳で作家デビュー、社会問題全般に関心が高く、歴史、時代劇、宗教、食文化などをテーマに執筆をしている。2004年、富山大学講師。 2008~2009年、JR東海新幹線女性運転士・車掌の護身術講師。空手五段。

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