北朝鮮・韓国 半島国家との付き合い方は難しい
社会・2023-03-20 23:51米韓の合同軍事演習が、5年ぶりに実施されている。北朝鮮の核ミサイルの脅威を反映したものだ。そしていつものように北朝鮮はミサイルを日本海に撃ち、威嚇を行っている。
そもそも2019年の春、金正恩総書記と当時のトランプ大統領・文在寅大統領の間で、北朝鮮が核実験をやめるなら、毎年恒例の米韓合同軍事演習規模を縮小しようということになっていた。
当時は核問題が大問題になっており、トランプと文在寅は、金正恩の希望も一部受け入れて、北朝鮮が一番願っていた米韓軍事演習を一時中止した。
だが、金正恩は核開発をやめなかった。
そして韓国の大統領が代わった。新しい尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領は「北朝鮮と話し合うのは無駄だ、力で抑えつけるしかない」と考えている。
そして米大統領もバイデンに代わり、米韓は5年ぶり合同軍事演習を行うことになった。
伊大統領に言わせれば
「金正恩は【しつけ】なければならない。これまで25年間、北と話し合ってきた。支援も行った。しかし金正恩は核開発をやめない。ミサイルも打ち続けている。我々は騙され続けてきた」
と、いうことだ。
かといって対する北朝鮮もこのままだまっているわけがない。今回はじめて潜水艦からの巡航ミサイルの発射訓練を実施した。これは潜水艦から正確にミサイルが撃てるのだぞという、日米韓への威嚇でもある。
今後、4月15日に故金日成主席の誕生日があり、4月25日は朝鮮人民革命軍の創建日、4月46日は韓国の伊大統領がアメリカ訪問に予定である。
またこのあたりでもミサイルを北朝鮮は撃ちあげると予想できる。
さて、今回の岸田総理と伊大統領の「シャトル外交」を十数年ぶりに再会させることが、ほぼ決定した。これも金正恩への圧力になっているはずだ。
韓国の場合、政権が代わるとこれまでの約束を反故にするということが、当たり前のように行われてきた。
「徴用工問題」「慰安婦問題」「韓国併合問題」を今後蒸し返すようなことをさせないように手をうたないといけないのだが、かの国は平然と手の平返しをしてきた歴史がある。
2018年、海上自衛隊P1哨戒機へのレーダー照射問題もある。レーダーを照射するということは、これから攻撃するぞという意思表示なのだ。日本としては、このような国をどこまで信用していいのか。
いくら伊大統領が日韓関係改善をがんばっても、韓国国民の支持がなければなんともしがたいだろう。今回の日韓首脳外交も、韓国内では賛否が分かれているという。
もうしばらく様子を見たいところだ。それにしても、二つの半島国家との付き合い方のなんと難しいことよ。
プロフィール
巨椋修(おぐらおさむ)
作家、漫画家。22歳で漫画家デビュー、35歳で作家デビュー、42歳で映画監督。社会問題、歴史、宗教、政治、経済についての執筆が多い。
2004年、富山大学講師。 2008~2009年、JR東海新幹線女性運転士・車掌の護身術講師。陽明門護身拳法5段。
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