「おぐらが斬る!」ジャニーズ事務所は今後どれくらい変わることができるのか?
社会・2023-09-22 12:289月19日、ジャニーズ事務所のホームページによると「藤島(前社長)が保有する株式の取り扱い、被害補償の具体的方策、社名変更、所属タレント及び社員の将来」などについての方針を確認したとの発表があった。その内容については、10月2日に報告するとある。
前回の謝罪会見は4時間にも及んだもので、その場にいた記者以外ちゃんと見た人は、ほとんどいないのではないだろうか?
その内容は薄く、藤島ジュリー景子前社長は、何も反省もしておらず、社名の変更どころか、何も手放したくないというものであり、東山新社長はジュリー前社長のお飾りであることがよくわかるものであった。さらにいえば、東山新社長は自身に向けられた性加害の疑惑について、謝罪会見でごまかすことを選んだ。
その結果が、急激なスポンサー離れであり、大バッシングであった。
ジャニーズ側としてはここまで激しく叩かれるとは、思っていなかったのであろう。そして9月19日の発表である。
今回、ジャニーズ事務所の関係者によると
「現在のジャニーズ事務所は、東山社長とジュリー前社長が、被害者を補償することに向き合う役割を担う」
「新たに会社を設立し、タレントと社員を所属させ、新社長には、芸能界に精通した人物を外部から招へいするとみられる」
ということらしい。もし前回の会見で、このようなことを発表していれば、バッシングはずいぶん少なかったのではあるまいか。
ただジャニーズ事務所は、日本最大の芸能事務所で、その売り上げだけを見ると約1000億円、2位の吉本興行が500憶円なのと比べるとあまりにも巨大である。
よってテレビ局や他のマスコミへの影響力を下げるためにも、ただ新しい会社を設立して、タレントや社員を移動するだけではなく、10~20社くらいに分割したほうがいいのではないだろうか?
また、新会社になり事務所の名前が変わったからといって、すぐにスポンサー等が戻ってくるかどうかは、まだわからない。
被害者への補償が実際に行われるようになり、外から見てもちゃんと運営しているのかが、分かるようになったとしても、タレント自身に「元ジャニーズ」「ジャニーズ系」というものが「汚名」となってしまうかも知れないのだ。
はたして今後のジャニーズ事務所は前回の会見から、どれくらい変化したのか、誠意ある対応ができるのかに注目したい。
プロフィール
巨椋修(おぐらおさむ)
作家、漫画家。22歳で漫画家デビュー、35歳で作家デビュー、42歳で映画監督。社会問題、歴史、宗教、政治、経済についての執筆が多い。
2004年、富山大学講師。 2008~2009年、JR東海新幹線女性運転士・車掌の護身術講師。陽明門護身拳法5段。
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