「おぐらが斬る!」ジャニー喜多川、性嗜好異常(パラフィリア)の妖怪 被害者は千人以上か
社会・2023-08-31 20:43事務所側が設置した外部の専門家による「再発防止特別チーム」は29日、調査報告書を発表した。
その発表によると「ジャニー氏が20歳ころから80歳半ばまでの間、思春期少年に対する性加害を、間断なく、頻繁かつ常習的に繰り返していた」
その間の被害者の数は「少なく見積もっても数百人いるという複数の証言が得られた」
とのこと。「少なく見積もって数百人」なのだから、1000人以上もしかしたら2000~3000人くらいいてもおかしくない。
また今回の発表の中で精神科医の飛鳥井望氏は「ジャニー氏には顕著な性嗜好異常、いわゆるパラフィリアが存在していたと認めます」とのことだった。
さらに「ジャニーズJr.に対し、長年にわたり広範に行われた性加害の根本原因は、ジャニー氏の個人的性癖としての性嗜好異常にほかならない」とも。
ジャニー喜多川は、合宿所などで自分という異常者の「理想郷」を作り上げていたのだ。
性嗜好異常(パラフィリア)とは、特殊な物、状況、または対象(小児、死体、動物など)に対して性的興奮を覚え、小児など他者に性加害におよび、害や苦痛をもたらしている障害のことだ。
ジャニー喜多川にとって性嗜好異常の対象は思春期の少年である。
もしジャニー喜多川の対象が12歳~17歳くらいの女子であったら、もっと早く発覚し制裁を受けていただろう。これまでは女子が性加害を受けるという想定は当たり前にあり、男子に比べると母親や他の大人にも相談しやすい環境にある。それでも性加害の相談には大きな壁があるのが現実だ。
しかし少年の場合、少年が性加害を受けるということ自体が想定になく、相談しても「男なんだから気にするな」で終わっていた場合が多いという。
法律的にも2017年まで「強姦罪」は女性に限られていたのだ。つまり男性がレイプされても泣き寝入りするしかなかった。
まして相手は芸能界に君臨する絶対権力者だ。被害を受けた少年たちのほとんどは、何も言えなかった。当時、被害を受けた人たちに何があったかも公表された。
「性加害を受けた方が優遇され、拒めば冷遇されるという認識が広がっていた」
「性加害を受けた後、仕事は明らかに増えた」
「受け入れるのが当たり前で通過儀礼」
「『上り詰めていくには積極的にジャニー氏を受け入れないといけないんだ。』という洗脳された状態になった」
と生々しい。
被害者は特定の少数の少年ではなく「広範に性加害を行っていた」という報告もあった。一晩で、合宿所や同じホテルの部屋に宿泊している複数のジャニーズJr.に性加害を行うこともあったという。
芸能界でデビューしたいという少年たちの夢を食い物にしていた、本来罰せられるべき【妖怪】ジャニー喜多川は、自分の好き放題やりつくし、87歳という天命を全うしていまはもういない。
プロフィール
巨椋修(おぐらおさむ)
作家、漫画家。22歳で漫画家デビュー、35歳で作家デビュー、42歳で映画監督。社会問題、歴史、宗教、政治、経済についての執筆が多い。
2004年、富山大学講師。 2008~2009年、JR東海新幹線女性運転士・車掌の護身術講師。陽明門護身拳法5段。
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