夏の参院選で立憲民主党崩壊か⁉

政治・2022-01-07 18:00
夏の参院選で立憲民主党崩壊か⁉
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新年に伊勢神宮に参拝した後の記者会見で、立憲民主党の泉健太代表は「夏の参議院選挙で、野党として改選議席の過半数の獲得を目指す」と力強く語った。

力強く語ったのはいいが、その方法はいかなるものか? それは共産党との共闘と距離を置き、国民民主党との共闘だ。

しかしその国民民主党は、ただいま昨年秋の衆院選で議席4倍増と大躍進した日本維新の会と、急速に距離を縮め、幹事長・国対委員長会談を定期的に開くまでになっている。
さらに、次の参院選で国政に打って出たい都民ファーストの会と、国民民主党は昨年12月に共同で勉強会を開くなど、こちらも距離を縮めている。

維新は次の参院選でも、全国政党になるべくすでに多くの都府県での擁立を進めているが、もし維新と国民民主が手を組めば、参院選京都選挙区の立民の福山哲郎前幹事長は落選するのでは? ともいわれている。

立民にフラれそうな共産党だが、志位委員長は「今後も関係を発展させていきたい」と、お別れする気はなさそうだ。昨年11月の産経新聞とFNNの調査では、共産党支持層は、84.7%が「このまま共闘を続けた方がよい」と、支持層もほとんどが立民ラブである。

立民としては、共産党と組んだことで、衆院選で大敗したあげく、選挙のとき最大の支持組織である「連合」に、十分な支援を受けることができなかった。

連合の芳野会長は「共産党との関係はありえない。立憲民主党の新しい執行部にも『共産党と決別すべき』という連合の考え方を伝えていきたい」と、語っていることからわかるように、支持組織からも距離を置かれつつある。

維新・国民・都民ファは連携強化の意向だが、この中に立民は入っていない。別れてくれない共産党という悪女と付き合い、他のお友達から見限られつつある立民は、夏の参院選で惨敗ということにでもなれば、野党第一党から第二の社民党になることだろう。

プロフィール

おぐらおさむ
作家、漫画家。22歳で漫画家デビュー、35歳で作家デビュー、社会問題全般に関心が高く、歴史、時代劇、宗教、食文化などをテーマに執筆をしている。2004年、富山大学講師。 2008~2009年、JR東海新幹線女性運転士・車掌の護身術講師。空手五段。

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