残念なりプーチン 予想外だらけの侵攻劇
社会・2022-04-29 20:35今年の初め頃、ロシア軍がウクライナ国境近くに軍隊を集めていたとき、ほとんどの人は「まさか本当に侵攻はしないだろう」と思っていた。NATO入りを希望するウクライナに圧力をかけているだけだと。
ところが多くの人の予想を裏切り2月24日、ロシアはベラルーシ、ハリコフ、ドネツクの三方から全面攻撃を仕掛けてきた。北京五輪と北京パラリンピックの間にである。
誰もが、ロシアの圧倒的兵力にウクライナは数日で屈するだろうと思っていた。この予想も裏切られた。ウクライナは来るべきに日に備えて充分な対抗処置をして待ち構えていたのだ。
多くの人が、パラリンピックがはじまるまでに方が付くだろうと思っており、そうでなければパラリンピック中は停戦するだろうと思っていたがその予想も裏切られた。
プーチンは開戦前「侵攻の意図はない」と言いながら侵攻し、「民間人は攻撃しない」と言いながら攻撃し虐殺した。
世界中の人がプーチンの嘘に怒った。主要国はロシアの銀行をSWIFTから排除するよう求め、NATOやEUは対ロシアで団結した。これは逆にプーチンも予想外であったようだ。
プーチンは、これまで実効支配していた東部のドンバス地方に侵攻すれば、新露派が多いので歓迎して迎えてくれると思っていたが、それはなく激しい抵抗が続いているのも予想外。
さらにウクライナの抵抗激しく、これまでにロシアが保有する戦車2400両のうち600両を失った。ロシアの戦車の4分の1が破壊されたのだ。これも予想外。
頼りにしていた中国からの支援がほとんどないのも予想外。
予想外だらけのプーチン劇場だが、最近強気の発言や脅迫めいた発言が目立つ。ということは逆に相当追い込まれているのかも知れない。ただ、この戦争は長引きそうだ。長引きそうという予想は外れてほしいものだが・・・
プロフィール
巨椋修(おぐらおさむ)
作家、漫画家。22歳で漫画家デビュー、35歳で作家デビュー、42歳で映画監督。社会問題、歴史、宗教、政治、経済についての執筆が多い。
2004年、富山大学講師。 2008~2009年、JR東海新幹線女性運転士・車掌の護身術講師。陽明門護身拳法5段。
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