野党よ、頼むから政治をしてくれ!

政治・2021-05-18 10:20
野党よ、頼むから政治をしてくれ!
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5月14日、立憲民主党と共産党は、国内の新型コロナウイルス感染状況に対して「日本はこの程度の『さざ波』。これで五輪中止とかいうと笑笑」と書き込んだ内閣官房参与の高橋洋一嘉悦大教授の出席がなければ審議できないと主張、衆院内閣委員会を途中退席した。

5月13日には、立憲民主党の蓮舫参院議員が13日、「三原じゅん子副大臣が委員会に来ないという異例の事態です。法案審議が出来ずに委員会は止まったまま」と実況ツイート。立憲民主党の石橋通宏議員もクレームをつけ、国会は5時間もストップしてしまった。

しかしその国会には田村厚生労働大臣が出席しており、三原じゅん子副大臣も答弁の事前通告もなかったため、別に三原副大臣がいなくても国会を進めることができたのだ。しかも、後にになってわかったことだが、三原副大臣は正式に欠席手続きをすませていたという。

新型コロナの感染状況を「さざ波」と表現した高橋教授だが、そのツイートには世界各国の感染者のグラフが付いており、それを見るとインドやヨーロッパに比べれば、日本は「さざ波」程度に見える。

高橋教授は内閣官房参与、つまり内閣における非常勤のアドバイザーであり、軽率な書き込みであったかもしれないが、どう見ても「高橋教授が来ないと国会審議ができない」というようなものではなく、また立民や共産の議員たちが退席するような問題とも思えない。

蓮舫議員や石橋議員はじめ野党の抗議で国会が5時間も止まってしまったが、その日は「医師の働き方改革を進める医療法改正案」を採決予定だったのに、見送られることになった。

国会というのは1日開くだけで3億円もかかるのだ。

これでは野党の抗議は「●●くんが来ないなら帰る~」というわがまま小学生と同じではないか。野党よ、もっとちゃんと政治をやりなさい。

プロフィール

おぐらおさむ
作家、漫画家。22歳で漫画家デビュー、35歳で作家デビュー、社会問題全般に関心が高く、歴史、時代劇、宗教、食文化などをテーマに執筆をしている。2004年、富山大学講師。 2008~2009年、JR東海新幹線女性運転士・車掌の護身術講師。空手五段。

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