野党共闘はどこまでうまくいくのか?

政治・2021-09-10 18:30
野党共闘はどこまでうまくいくのか?
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自民党総裁選の話題で花盛りの昨今だが、自民党総裁選は自民党衆議院議員と党員・党友100万人超でのみ決めることで、圧倒的多数の国民が参加できるのは、そのあとにくる衆院選である。

野党とすれば、ほんの10日前の菅首相突然の辞任劇は、自民党議員以上に衝撃的であったろう。多くの野党議員が心の底から思ったに違いない。

「菅さん、辞めないで~!」

と。

それまで自民党の若手議員の多くが思っていたのが「菅さんでは選挙に勝てない!」であったのと同時に、野党の議員にとって「菅さんなら、選挙に勝てる」であったはずだからだ。

それが一転、菅首相辞任。話題は自民党総裁選一色。あら寂しや野党のことはどこ吹く風。ところがぎっちょん、安倍一強時代に比べれば、はるかに有利のはず。野党は野党同士連合し、自民党に一矢報いたい思惑。

そこで立民・共産・社民・れいわの4党が初の本格共闘を組むことになった。共通政策は

1、憲法に基づく政治の回復
2、科学的知見に基づく新型コロナウイルス対策の強化
3、格差と貧困を是正する
4、地球環境を守るエネルギー転換と地域分散型経済システムへの移行
5、ジェンダー視点に基づいた自由で公平な社会の実現
6、権力の私物化を許さず、公平で透明な行政を実現する

である。ただ、立民の枝野代表は「連立政権は考えていない」というのに対して、共産党の志位委員長は「野党連合政権を目指したい」と、ズレがある。というか本気で政権を取りたいのだろうか?

現在、小選挙区は289。そのうち立民は213区で擁立。他の野党と競合するのは76区。
これら競合選挙区をすみ分けて、共倒れを防ぐ作戦だが、はたしてどれだけうまくいくのだろうか? ポイントは共産党がどれだけ立民に候補者を譲るかにありそうだ。

どのような形にせよ、おそらく衆院選で野党は大きく議席を伸ばすだろう。しかし議席を伸ばすことは目的ではなく手段であるはずだ。彼らは国民に何をしてくれるのだろう?

プロフィール

おぐらおさむ
作家、漫画家。22歳で漫画家デビュー、35歳で作家デビュー、社会問題全般に関心が高く、歴史、時代劇、宗教、食文化などをテーマに執筆をしている。2004年、富山大学講師。 2008~2009年、JR東海新幹線女性運転士・車掌の護身術講師。空手五段。

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