もしも我が子がいじめられたらやってはいけないこと
社会・2021-09-25 10:31ときどき『いじめを苦にした子どもの自殺』が報道される。こういったとき学校がいうのはほぼ間違いなく「いじめはなかった」だ。
しかし親やメディアが調べ出すと、いろいろな目撃や証言が出て、やがて校長はじめ数人の教員が、報道に対して横一列になり、頭を下げることになる。
2020年の児童生徒の自殺者数は過去最多の479人であった。特にコロナ禍と関係があったのか、昨年に比べると140人増と急増している。
もし、我が子がいじめられているとわかったとき、親がやってはいけないことがある。それは「子どもを責める」である。
これは案外やりがちで「あんたも悪いところがあるんじゃないの?」などと、被害者である我が子に言ってしまうと、子どもは逃げ場がなくなってしまう。そして親は我が子から信頼を失い、今後親に相談するという気になれなくなってしまうだろう。親がやるべきなのは「我が子を徹底的に守る」ことなのだ。
また、昭和の親がやっていたように、いじめた側の子どもの家に乗り込むことも避けたい。相手側は謝罪をしてくれるかも知れないが、次の日から「あいつはチクった」と、いじめが陰湿化するかもしれない。
場合によっては、いじめた側の親も我が子を守るために「うちの子は悪くない」と、泥沼化するかもしれない。
最初にやるべきは、やはり担任教師に相談することだ。親の中には相談のはずがクレームになってしまう人もいる。第一の目的はクレームではなく「子どもを守ること」と「問題解決」であることを忘れてはならない。いじめ相談のはずが、親自身がモンスター・ペアレント扱いされてしまえば、第一目的から遠ざかる。
もし担任や校長に相談しても、対応が不十分であったとしたら、法務省の人権擁護機関(https://www.moj.go.jp/JINKEN/index_chousa.html)に相談することをおすすめする。ここは面談・電話・ネットで相談に乗ってくれ、さらに救済の手助けもしてくれる。
プロフィール
おぐらおさむ
作家、漫画家。22歳で漫画家デビュー、35歳で作家デビュー、社会問題全般に関心が高く、歴史、時代劇、宗教、食文化などをテーマに執筆をしている。2004年、富山大学講師。 2008~2009年、JR東海新幹線女性運転士・車掌の護身術講師。空手五段。
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