維新と立民はこの絶好のチャンスをものにできるか?

政治・2021-09-02 18:13
維新と立民はこの絶好のチャンスをものにできるか?
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菅内閣支持率26%での衆院選。野党にしてみれば、願ってもない大チャンスが転がり込んできている。はたして立憲民主党や日本維新の会はこのチャンスをものにできるのか?

次の衆院選のため自民党自らが行った情勢調査によると、40~70議席減るかもしれないという結果が出た。現在、自民党が276議席、公明党が29議席であるが、過半数が233議席なので、いまは自民党だけで単独過半数となっている。

もしここから40議席減るとしても、236議席でギリギリ単独過半数維持だが、それ以上減るとしたら、公明党と合わせても、過半数割れを起こす可能性がある。

では、与党から離れていった票は、どこに流れていくのか? 保守系の受け皿になるのは日本維新の会と言われており、いまの11議席よりも大きく伸びるだろう。もし自民公明で過半数割れとなった場合、与党に維新を取り入れるといったことがあるかもしれない。と、なると、次の選挙は維新にとって大きなチャンスとなる。

また野党第一党の立憲民主党は、菅内閣支持率が減ったときに、支持率を伸ばすと思いきや、なぜか一緒になって支持率が減るという、国民からあまり期待されていない党ではあるが、自民から離れた票がもっとも多く流れてくるのは、立憲民主党であろう。

立民の枝野代表は、「政権交代の可能性がある。首相になってこの国を変えたい」と、鼻息が荒い。

鼻息が荒いのはいいが、今回、立民に大量の票が流れるだろうが、それは立民に魅力があるとか、与党として期待されているというのではなく「菅内閣がイヤだから」という極めて消極的な理由であることを忘れないでほしい。

立民の枝野代表は「単独過半数を目指す」としているが、まだ政権をとったらどうするかが、国民には伝わってきていない。維新にせよ、立民にせよ、今回の選挙はまたとないチャンスであることは間違いないのだが、はたして……

プロフィール

おぐらおさむ
作家、漫画家。22歳で漫画家デビュー、35歳で作家デビュー、社会問題全般に関心が高く、歴史、時代劇、宗教、食文化などをテーマに執筆をしている。2004年、富山大学講師。 2008~2009年、JR東海新幹線女性運転士・車掌の護身術講師。空手五段。

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