立憲民主の敗北と維新の躍進は何を表しているのか?
政治・2021-11-01 18:11今回の衆院選の結果は、自民党は絶対安定多数の261議席を確保。公明党は3議席増やし32議席。日本維新の会は選挙前の4倍近い41議席を獲得して第三党となった。共産党は、選挙前から2議席減らした。
そして、野党共闘で躍進するかと思われていた、立憲民主党は、選挙前を下回り100議席も取れず96議席。
テレビの開票報道中、立憲民主の枝野代表は「多くの場所で接戦中!」を繰り返していたが、その声はだんだんと小さくなっていった。結果として、重鎮の小沢一郎氏が小選挙区で敗れ比例で復活。知名度抜群、立民のスター辻本清美氏も敗れ、比例復活すらできなかった。
その一方、大躍進をしたのが、日本維新の会。選挙前の4倍近い議席を獲得したのだから大勝利といっていいだろう。
自民・維新は保守。立民・共産がリベラルとすると、保守の大勝利、リベラルの敗北となる。
だが、多くの人はそう思っていない。特に若者層は、リベラル政党を、何も変えようとしない、反対だけしている古臭い保守的な人たちと思っている。
また立民にとって、人々の共産党アレルギーは強く野党共闘は失敗。それどころか共産党と組むことによって、スポンサーである日本労働組合総連合会、いわゆる連合を激怒させるわ、議席を減らすわと得るところなどない選挙であった。
維新は、大阪の吉村知事が、毎日のようにコロナ対策でテレビに登場。多くの人に好印象を与えた。しかしよく考えてみると、コロナ対策では必ずしも成功したとは言えず、いまも大阪は感染者数が日本一多い。とすると、維新の躍進は、自民に入れたくない、でも立民もイヤという層が、維新になだれ込んだとみていいだろう。
また、同じリベラルでも国民民主党は、公示前の8議席を上回る11議席と躍進。これも自民も立民もイヤという層が投票し、説得力のある政策が功を奏したといえよう。
プロフィール
おぐらおさむ
作家、漫画家。22歳で漫画家デビュー、35歳で作家デビュー、社会問題全般に関心が高く、歴史、時代劇、宗教、食文化などをテーマに執筆をしている。2004年、富山大学講師。 2008~2009年、JR東海新幹線女性運転士・車掌の護身術講師。空手五段。
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