これまでのコロナ対策は正しかったのか?
社会・2022-02-24 15:08コロナが流行りだして2年以上がたち、世界はもちろん日本中がいろいろな対策を講じてきた。
結果からいえば、日本は他国に比べて驚異的といっていいほど新型コロナを封じ込めてきた。ある内閣参与でもあった経済学者が他国と比較して「日本の感染はさざ波程度」とSNSに投稿して、大バッシングを受け、内閣参与を引責辞任させられたが、実際に他国と比べると「さざ波程度」であった。
しかし日本の対策が本当に成功であったかどうかは、ちゃんと検証する必要がある。これまでの対策で感染者数は少なく抑えた。しかし社会経済活動はどうなったのか? 感染による死亡者数を抑えたが、その代わり自殺や失業、倒産、家庭不和が増えたかもしれない。一番大切な人間としての幸福の追求を犠牲にし過ぎなかったかということも、考えていく必要がある。
「命が一番大切」というのはわかる。そういった意味ではコロナ流行の初年である2020年は、なんと日本人の全死亡者が前年より約2万人も少なかった。
その理由として、コロナ対策でマスクや手洗いを盛んにやるようになって、インフルエンザや肺炎などが減ったためだという。
ちなみにアメリカは50万人、イギリスは11万人、ロシア36万人、イタリア、スペインもそれぞれ10万人弱の超過死亡者が増加した。皮肉なことに、ロックダウンしなかったスウエーデンは1万人の増加にとどまっている。
「2020年、日本の死亡者が少なかったのは良かった」と単純には言い切れない。まだ未集計なので正確なところはわからないが、2020年にいろいろな病気で延命した高齢者が、2021年に揺り戻しで増え、プラスマイナスはゼロになるのではないかと予想する識者もいる。
また昨年より長期失業者は20%ほど増え、これまで少なかった女性や子どもの自殺も増えている。我々の2年間におよぶ対策は本当に正しかったのだろうか? これからどうするべきなのだろうか?
プロフィール
おぐらおさむ
作家、漫画家。22歳で漫画家デビュー、35歳で作家デビュー、社会問題全般に関心が高く、歴史、時代劇、宗教、食文化などをテーマに執筆をしている。2004年、富山大学講師。 2008~2009年、JR東海新幹線女性運転士・車掌の護身術講師。空手五段。
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