コロナ死亡者数はどこまで信用できるのか?

社会・2022-02-01 19:02
コロナ死亡者数はどこまで信用できるのか?
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1月30日の新型コロナ死亡者数は、全国で35人。東京では1人であった。これらお亡くなりになった方々は、【本当にコロナで死亡】したのだろうか?

今年に入りオミクロン株の急増で、死亡者数も増えてきている。しかしこの死亡者が、必ずしも新型コロナウイルスが死因とは考えにくい場合が少なくないのだという。現在、【新型コロナで死亡】としてカウントされているのは、検査陽性者であり、その中には、長く療養をしていた末期がん患者や脳疾患、心疾患、老衰の人も、さらには自殺してしまった人も含まれる。

これは2020年6月に、実質の死因が老衰や他の病気でも、事前の検査で感染が明らかになっていた場合は「コロナの死者」として数えることになってからで、それ以前は感染者でも死因は、それぞれの自治体に任されていた。

それがいまや、80代90代のご老人が、自宅でお亡くなりになった後に検査をして陽性であった場合でも、コロナの死者としてカウントされる。

昨年9月、10代の若者が事故で死亡。その後検査をしたら感染が判明。東京都で最初の10代のコロナ死亡者となった。

感染力が強いオミクロン株の流行は、末期がんや老衰の方にも感染する可能性が高まり、それにともなってコロナの死亡者数は増えることになる。ただ、これはどこまで【コロナによる死亡者】なのかという疑問が残るのだ。

新型コロナで亡くなった場合、偏見や遺族が濃厚接触者である可能性が高いなどを理由に、お葬式を受け入れる式場が少なかったり、最後のお別れを遠慮してしまったりすることもあると聞く。

コロナ死亡者の平均年齢が83歳ということもあり、いろいろとモヤモヤしてしまうのである。

プロフィール

おぐらおさむ
作家、漫画家。22歳で漫画家デビュー、35歳で作家デビュー、社会問題全般に関心が高く、歴史、時代劇、宗教、食文化などをテーマに執筆をしている。2004年、富山大学講師。 2008~2009年、JR東海新幹線女性運転士・車掌の護身術講師。空手五段。

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