コロナ差別が止まらない
社会・2020-11-14 17:23こういうデータがある。
・自分や家族がコロナになったら「秘密にしたい」と考えている 子ども32% 保護者29%
・コロナになった人とは治っても付き合いをためらう 子ども22% 保護者7%
(国立成育医療研究センター『コロナ×こどもアンケート第2回調査 報告書』より)
と、子どもだけではなく、保護者も約3割の人が「秘密にしたい」と考えているらしい。さらに注目したいのは、感染者が治っても付き合いをためらう人が、子ども22%、大人でも7%いることは、この病気に対しての恐怖心が強く、偏見があることを示している。
新型コロナが流行り出した時から、感染者に対して、差別や偏見、嫌悪が出てきていまだに止まらずにいる。
差別や嫌悪は、感染者だけではない。医療や介護、学校従事者本人や、その家族などが被害にあっているようだ。
これまであった例としては、医療従事者等のタクシー乗車拒否や、子どものいじめ、登校・登園拒否や、感染者が出た地域から来た人への差別や排除、暴言などがある。暴言の中には
「感染を広げる気か! この人殺し!」
「会社に来るなら、防護服を着てこい」
などなど、常軌を逸した暴言や差別もあるという。
なぜこのような人が出てくるのかというと、病気に対する無知であり、無知から来る恐怖心からである。
恐怖心は人を攻撃的にする。心理学的に言えば、怒りという感情は第二感情、つまり第一感情の不安や恐怖心から第二感情の怒りへと変化する。恐怖で「怒り」感情まで行ってしまった人は、それだけ強く怯えているともいえる。
新型コロナによる差別や偏見を減らすためには、この病気に対する正しい知識を学びことだろう。さらに不安を煽るワイドショーなどは見ないようにするというのも一つの方法であろう。
プロフィール
おぐらおさむ
作家、漫画家。22歳で漫画家デビュー、35歳で作家デビュー、社会問題全般に関心が高く、歴史、時代劇、宗教、食文化などをテーマに執筆をしている。2004年、富山大学教養学部非常勤講師。 2008~2009年、JR東海新幹線女性運転士・車掌の護身術講師。空手五段。
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