21年の死亡者数は過去最高 コロナワクチンとの関係は?

社会・2023-01-12 10:29
21年の死亡者数は過去最高 コロナワクチンとの関係は?
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厚労省によると2021年の年間死亡者数は、143万9856人であり、死亡者数は過去最高で、前年の2020年より6万7000人の人が多く亡くなったという。

そこで気になるのが、増えた死亡者と新型コロナという病気や新型コロナワクチンとの関係だ。

さてここで新型コロナワクチンと2021年の死亡者は関係があると言えば【反ワクチン】の烙印を押されてしまうかもしれない。
しかし、皆さんもご存じの通り「新型コロナワクチンの副反応はとてもつらかった」と言う人がたくさんいる。
元気な人でさえそうなのに、持病があったり高齢であったりする人だと、副反応と死亡に関係がないと断言するのは無理な話だろう。

22年8月の『第82回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会』の報告によると、21年2月17日から22年7月10日までのワクチン接種後の死亡事例1616件の報告によると

・ワクチンと死亡との因果関係が否定できないもの 0件
・ワクチンと死亡との因果関係が認められないもの 10件
・情報不足等によりワクチンと死亡との因果関係が評価できないもの 1606件

と、ほとんどが「情報不足によりワクチンと死亡との因果関係が評価できないもの」となっている。

つまり死亡者とワクチンの因果関係はまだよくわかっていないのだ。

ただし2回目のワクチン接種状況は全人口の8割以上の人が打っていて、3回目を打った人も7割近い。
全人口の人がこれだけ接種していて、打つ効果と打たない危険性を比べてみれば、もはや圧倒的に打ったほうがいいと言える。

いま中国ではゼロコロナ政策をやめた途端、免疫力のない中国の人々に感染爆発が起きてしまっている。中国では中国製ワクチンの接種をすすめてきたが、中国製ワクチンはファイザーやモデルナのmRNAワクチンと違い、オミクロン株に対して十分な抗体を作ることができないのだという。
もし中国の人々がmRNAワクチンを打っていれば、この感染爆発は起きなかったことだろう。

さて、ではなぜ日本で2021年の死亡者総数が増えたのだろう?

ひとつ気になるのは、コロナ前に比べて小中学生の体力がガクンと落ちていることだ。外遊びを禁じられて3年もすると元気がありあまっている子どもでも大きく体力が落ちる。
ましてや高齢者や持病を持っている人は、もっと落ちていることだろう。

もう一つは「新型コロナだけ特別扱い」され、本来病院で受け入れられてきた他の病気の重症患者たちが、入院できずにいたり、重症になって救急車で病院に運ばれてもたらい回しにされ、手遅れになってしまっている人がたくさんいるようだ。

ぼくの知人も明日にも手術が必要ながんだったが、コロナのために入院もできずずっと待たされ、ずいぶんたってからやっと手術ができた。危ないところだったらしい。

新型コロナが流行り出しこの3年間で新型コロナ死亡者が約6万人。
この数が多いのか少ないのか、それはわからない。

プロフィール

巨椋修(おぐらおさむ)
作家、漫画家。22歳で漫画家デビュー、35歳で作家デビュー、42歳で映画監督。社会問題、歴史、宗教、政治、経済についての執筆が多い。
2004年、富山大学講師。 2008~2009年、JR東海新幹線女性運転士・車掌の護身術講師。陽明門護身拳法5段。

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