感染者数で大騒ぎをするのは、そろそろやめませんか?

社会・2022-01-05 21:01
感染者数で大騒ぎをするのは、そろそろやめませんか?
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5日、東京都の新型コロナ新感染者数が390人と報じられた。まさに急増である。重症者は3名であるそうな。ただし東京都の重症者は、12月のはじめくらいから、ずっと1~4名を推移していて、死亡者は0~1名。

東京都のモニタリング会議が、昨年4月に公表した感染死亡者の平均年齢は82.2歳である。(ちなみに日本人男性の平均寿命は81.64歳)この昨年4月に死亡された方は、オミクロン株より致死率の高い、デルタ株かそれ以前の株であった。当然、これから重症者数や死亡者数は減ってくると考えられる。

そんな中、オミクロン株へのマスコミの煽りがすごい。政府も感染者数を抑え込もうと必死だ。感染者数が増えると視聴率が上がり、政府は支持率が下がることを学習したからだろう。

しかしオミクロン株において、重症者数や死亡者数が、デルタ株に比べて減っていることには、あまり言及しない。英国の保健安全局が分析した結果、オミクロン株に感染し、入院する確率は、デルタ株に比べて最大70%低いことが分かっている。

海外の専門家の中には、感染力は強いものの、致死率が低いオミクロン株を、歓迎する口ぶりの人がいるほどだ。

その一方、沖縄の玉木デニー知事が、急増する感染者に「まん延防止等重点措置」を要請検討しているという。「第6波に突入したと認識している」という。確かにこれから感染者数は、全国的にも爆発的に増える可能性大だ。

しかしだ。感染率は高いが重症化率は低いオミクロン株で、これまで通り感染者数で「まん延防止」や「非常事態宣言」を行うのはどうだろう?

昨年夏の結果では、行動自粛の効果はあまりなく、効果があったのは明らかにワクチンだ。

これらのことを考えると、国民も政府もマスコミも、そろそろ感染者数で一喜一憂するのはやめて、新たな方向を考えていくべきだろうと思うのは筆者だけだろうか?

プロフィール

おぐらおさむ
作家、漫画家。22歳で漫画家デビュー、35歳で作家デビュー、社会問題全般に関心が高く、歴史、時代劇、宗教、食文化などをテーマに執筆をしている。2004年、富山大学講師。 2008~2009年、JR東海新幹線女性運転士・車掌の護身術講師。空手五段。

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