マスク大好き日本人はマスク離れできるのか

社会・2022-04-27 10:05
マスク大好き日本人はマスク離れできるのか
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ある調査によると、新型コロナが収束してもマスク着用をやめないという人が、4割ほどいるらしい。日本人は元々マスク大好き民族で、コロナが流行する以前より、病気や花粉予防のためではない『伊達マスク』が流行し、軽い社会問題にもなっていた。

伊達マスクが話題になったのは、その心理に「ある問題」が隠されているのではないかと言われていたからだ。

それは伊達マスクをしている人の理由が、コミュニケーションを避けるための道具だったからだ。言ってみれば、人と話したくないからイヤホンをする。常にスマホを見ることで人に接しなくてすむというのと、同じ理由である。

特にマスクは容姿にコンプレックスがある人にとって、自分の顔を隠すのに持ってこいの道具になる。ある意味、伊達マスクは対人恐怖症(社会不安障害)の人にとって、強い味方になってくれる。

対人恐怖症は、日本独特の病気で海外にはないとさえ言われたほど、日本人に多い病気である。実際は病気とまではいかないまでも、他人と接するのが嫌、他人の視線が怖いという人は、潜在的に相当数いるに違いない。

ただマスクにはデメリットもある。小さな子供は大人の口元を見て言葉を覚える。そのため、言葉が遅れるという指摘がある。他にも夏の不快感は言わずもがなである。

一方日本より感染者数が多い国ではどうか?

1月27日、イングランドでマスク着用義務を撤廃
2月25日、米疾病対策センターは感染が収まっている地域での着用要請を緩和
3月14日、フランスでは公共機関や病院を除いて着用義務を撤廃
4月18日、米国内の航空各社が乗客らの着用義務を撤廃

と、一日も早く外したい方向だ。しかし日本人はマスク大好き人間が多い。人目を気にしてマスクをしている人も多い。もしいま政府「しなくていい」と言ったとしても、すぐには外そうとしないのではないだろうか?

プロフィール

巨椋修(おぐらおさむ)
作家、漫画家。22歳で漫画家デビュー、35歳で作家デビュー、42歳で映画監督。社会問題、歴史、宗教、政治、経済についての執筆が多い。
2004年、富山大学講師。 2008~2009年、JR東海新幹線女性運転士・車掌の護身術講師。陽明門護身拳法5段。

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