本当に日本共産党は平和の党なのか?

政治・2021-11-13 11:30
本当に日本共産党は平和の党なのか?
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来年、日本共産党は党創設100周年となる。日本で最も古い政党なのだ。

『しんぶん赤旗』に今年9月の志位委員長の言葉が掲載されている。

「安倍前首相は、日本共産党がかつて「暴力主義的破壊活動を行った疑いがある」と答弁しました。しかしこれは事実にまったく反します」

「党が分裂した時期に、分裂した一方の側に誤った方針・行動がありましたが」

「日本共産党は、「暴力主義的破壊活動」の方針なるものを、党の正規の方針として持ったり、実行したりしたことは、ただの一度もありません」

とのことだが、警察庁のサイトには『暴力革命の方針を堅持する日本共産党』というページがあり
【昭和26年10月の第5回(日本共産党)全国協議会において、「日本の解放と民主的変革を、平和の手段によって達成しうると考えるのはまちがいである」】

と、当時の日本共産党の綱領(政党の基本的立場や目標、実現の方法、基本政策)を掲載している。

この部分が、前述した志位委員長の「党が分裂した時期に、分裂した一方の側に誤った方針・行動」というところなのだろう。ただしこの時期において、警官射殺などテロ行為を起こしていたのが当時の「主流派」であったのだ。

さらに1961年、党の方針を「革命が平和的となるか非平和的となるかは結局敵の出方次第」としたため、いまでも公安調査庁や警察の調査対象団体となっている。

この「敵の出方論」は04年の綱領改定まで使われており、志位委員長が正式にこの「敵の出方」という論を使わないという方針を表明したのは、今年の9月に行った中央委員会からだ。

つまりごく最近まで「敵の出方次第によっては暴力革命も辞さす」という考え方であったのだ。

さて現在、日本共産党の党員は約28万人。資本主義諸国最大の共産党団体である。現在の日本共産党を平和の党とするかどうかは、皆さんの判断にお任せするとしよう。

プロフィール

おぐらおさむ
作家、漫画家。22歳で漫画家デビュー、35歳で作家デビュー、社会問題全般に関心が高く、歴史、時代劇、宗教、食文化などをテーマに執筆をしている。2004年、富山大学講師。 2008~2009年、JR東海新幹線女性運転士・車掌の護身術講師。空手五段。

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