かつて日本共産党はテロ組織であった

政治・2021-11-13 18:17
かつて日本共産党はテロ組織であった
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現在の日本共産党はいざ知らず、戦前・終戦直後の日本共産党はテロ組織であり、数多くの犯罪を行ってきたというと、多くの日本人は「まさか」と思うかもしれない。

日本共産党は、大正11年(1922)に設立した日本でもっとも古い政党である。ただし合法の政党となったのは戦後であり、それまでは非合法団体であった。

そして数多くの犯罪行為を行ってきた経緯がある。例えば昭和5年(1930)、田中清玄委員長は党の武装化を進め、メーデーに乗じた暴動計画を立て、神奈川県の川崎神社で行われていたメーデー会場を襲撃、拳銃で警察官を負傷させている。

当時のことを田中清玄自身が全学連に対し、自慢げにこのように語っている。
「昭和5年の共産党の武装、和歌浦の党中央本部と警官隊との乱射事件、並びに川崎市メーデー武装デモ、仮国会議事堂焼き討ち計画等々数々の武装行動と、官憲殺傷48件にも上るテロ行動を顧みれば、とてもおこがましくて諸君等に非難を浴びせる事などは到底出来ない」(「武装テロと母 全学連指導者諸君に訴える」『文藝春秋』1960年1月号)

当時の共産党委員長みずから「官憲殺傷48件にも上るテロ行動」と、テロを盛んに行っていたことを認めているのだ。

他にも「赤色ギャング事件」という銀行強盗事件を起こし、拳銃を持った党員3名が3万1700円を奪っている。当時の大卒初任給が70円であった時代だ。

また未遂に終わったが、東京市内強盗計画や、収監されている党員奪還のため、刑務所襲撃も計画。

終戦後の1951年、第五回全国協議会では「われわれは武装の準備と行動を開始しなければならない」と、暴力や武力による革命運動を開始すると宣言をしている。

そんなことがあり、いまも公安や警察が日本共産党をマークしている。立憲民主党は議席欲しさで、彼らと共闘し政権を狙っているが、政権を取ったら閣外協力ですむと思っているのだろうか?

プロフィール

おぐらおさむ
作家、漫画家。22歳で漫画家デビュー、35歳で作家デビュー、社会問題全般に関心が高く、歴史、時代劇、宗教、食文化などをテーマに執筆をしている。2004年、富山大学講師。 2008~2009年、JR東海新幹線女性運転士・車掌の護身術講師。空手五段。

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