世界でもっとも不安を感じやすいのは日本人

社会・2021-05-20 18:10
世界でもっとも不安を感じやすいのは日本人
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イギリスにおける新型コロナの感染が、日本並みに下がった昨今、イギリスでは「ひゃっほ~、これでマスクなしでもOKだ~!」と、浮かれているシーンが報道される一方、我が国では、「怖い! 全然感染が減らない! もっと規制をきつくしてほしい!」などと思う人が増えている。

どうもこの差は脳の遺伝子が関係しているらしいのだ。

脳には「不安遺伝子」と言われているものがあり、保有者は日本人80.25%、スペイン人46.75%、アメリカ人44.53%、南アフリカ人27.79%となっているそうな。

そう、日本人は世界でも突出して不安を感じやすい民族なのだ。

日本人が不安遺伝子を持っている人が多いのは、地震や台風といった自然災害がとても多いため、不安遺伝子を持った人が用心深くなり、生き残ってきたという説がある。

つまり不安解消のために、準備をし、周囲の人と協力しながら生きてきたからかもしれないのだ。ただしこれにはあまりよくない一面もあり、同調圧力が強くなってしまう傾向があるそうな。

もしコロナ禍が自然災害だとしても、こうも永く続くと気が滅入ってくるというもの。

精神医学や脳科学によると、不安になったときは、その不安を忘れようとしたり強がったりするのではなく、むしろ素直に「怖い、不安だ」と、認めてしまったほうがいいらしい。

さらに何が怖いのかを調べ分析するといいらしい。

「おばあちゃんと同居なので、万が一移すのが怖い」
「もし感染したら、濃厚接触者である会社の人たちにも2週間休ませることになり、私のせいで迷惑かけるのが嫌」
「持病もないし若いけど、重症化するっていうし不安」

などなど不安の原因は人それぞれだろう。もうそれは素直に認めてしまおう。後は適切な準備や対策をするだけだ。我々は世界で一番不安になりやすい遺伝子を持っているんだもの。

プロフィール

おぐらおさむ
作家、漫画家。22歳で漫画家デビュー、35歳で作家デビュー、社会問題全般に関心が高く、歴史、時代劇、宗教、食文化などをテーマに執筆をしている。2004年、富山大学講師。 2008~2009年、JR東海新幹線女性運転士・車掌の護身術講師。空手五段。

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