今年中に銀座のクラブは500店潰れる⁉

社会・2020-11-10 17:25
今年中に銀座のクラブは500店潰れる⁉
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ちょっと耳を疑うような情報が飛び込んできた。今年いっぱいで銀座のクラブが大小関係なく500店潰れるというのだ。

新型コロナ不況により、これまでにない倒産ラッシュが続いている。それは大人の社交場、銀座でも変わらないようだ。

銀座という街は、日本の一流店が集まる象徴のような街である。世界の高級ブランドの店が集まり、一流のレストランがあり、夜のクラブは、なかなか一介のサラリーマンが自費で通える場所ではない。

それほどの場所であるから、当然、接待に好都合。夜の銀座に通う人は、大企業の経営者や、接待目的のサラリーマンたちであった。

2020年の春、全世界に新型コロナという疫病が襲った。大人の街・銀座も例外ではない。特に4月に、安倍内閣が新型コロナの集団感染を避けるために「接待を伴う飲食店に行くのを自粛」するよう国民に求めた。緊急事態宣言である。

当たり前だが、接待をしようとする側はそんな【危険な場所】に接待客を連れて行くわけにはいかない。当然、銀座のクラブやナイトクラブの客は激減。それ以前に接待そのものが激減した。

5月末に、飲食品販売のリカープロが、「新型コロナウイルスによる営業自粛中のクラブ経営に関する調査」、つまりクラブなど高級飲食店のママや高級飲食店の経営者1000人以上にアンケート調査をしたところ、売り上げゼロの店が4分の1もあった。これは緊急事態宣言解除直後の調査であったが、その後も元に戻ったという話は聞かない

銀座は日本一地下の高い街、当然家賃も高い。国からの補助金や給付金では、とても間に合わない。もし今年中に、銀座のクラブ500店が潰れるとすると、お酒などの納入業者、美容店や生花店など多くの業種に大きく影響し、不動産会社は家賃が入らない。働いている人は失業。銀座は火が消えたようになる。

これは銀座に限らない。コロナ不況による負の連鎖が、いま起こっているのだ。

プロフィール

おぐらおさむ
作家、漫画家。22歳で漫画家デビュー、35歳で作家デビュー、社会問題全般に関心が高く、歴史、時代劇、宗教、食文化などをテーマに執筆をしている。2004年、富山大学教養学部非常勤講師。 2008~2009年、JR東海新幹線女性運転士・車掌の護身術講師。空手五段。

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