立民と維新の野党争いがみっともない

社会・2022-05-19 18:07
立民と維新の野党争いがみっともない
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いま、NHKの世論調査の政党支持率によると、与党支持率は自公合わせて42.5%、その他野党支持率を全部合わせても、わずかに13.7%しかない。

圧倒的に強い与党とその他の弱い野党ということになるが、この野党、特に野党第一党の立民と第三党の維新が盛んに足の引っ張り合いをしたり、スキャンダルを起こしたりして、オウンゴールを繰り返している。

といっても、マスコミが狙っているのは、責任政党である与党のスキャンダルが主であり、野党の議員はそれほど注目されていないのだが、問題発言や問題行動は、与野党に遜色がない。

過去、自民党が下野したときは、汚職など自民党のスキャンダルや、魅力のない政治をして国民からお灸をすえられた時だ。

09年の麻生自民党政権は、小泉人気で稼いだ300もの議席を119まで減らし、逆に115議席だった民主党は308議席と躍進して政権をとった。

その後民主党政権が崩壊。民主党は民進党になり、小池百合子旋風に巻き込まれ、希望の党に入れてもらえなかった民進党の中でも左寄りの人たちで立憲民主党を立ち上げた。

立民創始者の枝野代表は「政権を狙う」と勇ましくいいつつ、人心をつかめず代表の座を去った。

枝野代表が対安部一強に苦戦していた頃、のし上がってきたのが日本維新の会である。いまや、野党第一党の座を立民から奪い取るかもしれない勢いだ。

立民は、昨年の衆院選大敗から、立民は維新にあれこれ文句をいうことが多くなった。まるで敵は自民ではなく維新とさえ言いたげにみえるくらいだ。

もっとも立民の小熊議員はウクライナに無許可渡航。菅直人元首相は、国政問題を大阪市役所に乗り込んで、維新代表の松井大阪市長に渡そうとするお騒がせぶり。対する維新の石井議員は「うちの参院選女性候補者は、顔で選べば一番」と語り、やはり維新の岬議員は経歴詐称が発覚。

なんだかな~、と、思うことしきりである。

プロフィール

巨椋修(おぐらおさむ)
作家、漫画家。22歳で漫画家デビュー、35歳で作家デビュー、42歳で映画監督。社会問題、歴史、宗教、政治、経済についての執筆が多い。
2004年、富山大学講師。 2008~2009年、JR東海新幹線女性運転士・車掌の護身術講師。陽明門護身拳法5段。

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