Ｑアノン 米国を蝕む陰謀論 しかしそれは日本でも……

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Ｑアノンという人たちをご存じだろうか？　アメリカのＳＮＳで拡散している陰謀論を妄信している人たちで、トランプ大統領の支持者でもある。その陰謀論はというと……

「新型コロナの流行はビルゲイツと製薬会社がワクチンで儲けるための陰謀」
「新型コロナは闇の政府が人工削減のためにバラまいた」
「有名慈善家や民主党の大物政治家は、小児性愛者の悪魔崇拝者であり、世界を支配している」
「民主党の大物や大富豪は子どもを誘拐して食べている」などなど。

普通なら一笑に付す内容だが、新型コロナが世界的に広まる中、これらの陰謀論を信じる人が爆発的に増えており、しかもこの人たちがアメリカ大統領選に影響を与えるかもしれないとすると笑ってもいられない。それは彼らが「トランプ氏は光の戦士であり救世主。トランプ大統領が闇の支配者を一掃する」という説を信じているからだ。

トランプ氏にとってＱアノンは支持者になるわけで「Ｑアノンの人たちは愛国者と聞いている」と発言しており、特に否定はしていない。

こんな陰謀論を信じるのはアメリカ人だけだろうと思うかも知れないが、日本にも意外とたくさんいるらしく、最近では「Ｑアノン日本支部」を名乗る人たちも出てきた。

どんな人が陰謀論を信じやすいかというと、エモリー大学のショーナ・ボウズの研究では、自己愛的で孤独、不安を抱えている人にその傾向が強いらしい。

また陰謀論を信じる人は、政治的にも極端であるらしくネトウヨ・ネトサヨと言われる人と重なる場合が多いようだ。彼らに共通するのは「被害者意識」である。社会が不安になったとき「誰かのせい」にしたい思いが強まるのかも知れない。

ちなみにインターネットリサーチ「Qzoo」が2014年に日本人男女1369名行った調査によると、陰謀論を信じているのは59.5％もいて、職業の割合では無職がもっとも多かったという。