【新型コロナ】救急車を呼んでも過半数が病院にいけない現実!
社会・2021-08-20 18:41自宅で新型コロナの症状が悪化し、救急搬送を要請した都内の患者のうち、およそ6割が、受け入れ先の病院が見つからず、搬送されていないそうだ。
そして東京都に関しては、「自宅療養」「入院調整中」となっている人が、3万人以上おり、いまも増え続けているという。
19日の報道でも、新型コロナで自宅療養中の妊婦さんが、受け入れ先の病院が見つからず、結局自宅で出産、赤ちゃんが死亡したということがあった。現在、日本で死亡する新生児は、1000人中わずかに0.9人。おそらく亡くなった赤ちゃんも、通常なら元気に育っていったことだろう。
なぜ赤ちゃんを救えなかったのか? 医療機関や医療関係者のせいではない。彼らは限界近くまで、必死にコロナ患者に対応している。もちろん新型コロナに感染した母親が悪いなどということは絶対にない。流行の感染症はどんなに予防を万全にしても、防ぎきれるものではない。誰が感染してもおかしくないのだ。
もし責任があるとしたら、やはり政府の対応であろう。この1年半、政府は医療ひっ迫、やがて来る医療崩壊に対して、わかりきっているのに、ほとんど何もしてこなかった。もし1年前にもっと新型コロナ用の医療従事者と、病床を増やすように行動していれば、今回の不幸は避けられたかもしれない。
現在、指定感染症1~2類相当になっているものを、インフルエンザ並みに5類相当にしておけば、現在の医療崩壊状態にはなっていなかったであろう。指定感染症5類相当には、時期尚早という意見があるのは知っている。しかしいまは非常事態なのだ。非常なときには非常な判断も必要なのではないだろうか?
このままでは、救える命も救えないということが多くなる。政府や東京都知事は、修学旅行を中止させながら、パラリンピックに子どもたちご招待するそうだが、そういう矛盾したことより、もっと他にやることがあるはずだ。
プロフィール
おぐらおさむ
作家、漫画家。22歳で漫画家デビュー、35歳で作家デビュー、社会問題全般に関心が高く、歴史、時代劇、宗教、食文化などをテーマに執筆をしている。2004年、富山大学講師。 2008~2009年、JR東海新幹線女性運転士・車掌の護身術講師。空手五段。
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