マスコミさん、お金のためにワクチン不安を煽るのをやめませんか

社会・2021-01-28 17:27
マスコミさん、お金のためにワクチン不安を煽るのをやめませんか
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昨年までマスコミが口々に言っていたことは「ワクチンの完成が待たれます」「東京五輪はワクチンがなければ開催できないでしょう。ワクチンに期待です」等々であった。

ところがいざ新型コロナワクチンが完成し、日本でも2月から接種すると決まるや、さっそく風向きが変わってきた。「慌ててワクチンは打たないほうがいい」「ある国でワクチン接種後に死亡者が出た」などといったネガティブ情報を流し出したのだ。

中には明らかなワクチンへの印象操作や、事実とは違うこと発表するワイドショーや週刊誌もある。

例えば週刊誌の『AERA』の1月25日号で「医師1726人の本音 ワクチン『いますぐ接種』は3割」とか「米国内でのワクチン接種でインフルエンザワクチンの10倍の副反応が出ていることをどう評価するか」というフェイク記事を堂々と載せている。

『AERA』だけではなく他の週刊誌やワイドショーも、不安を煽ることで売り上げを伸ばそうとしているとしか思えないものが増えてきた。

ここで思い出すのは、東日本大震災のとき、多くのマスコミが放射能の恐怖を煽りに煽ったことだ。不安や恐怖というのは、命や健康にかかわるためお金になるのだ。

増して日本という国は、世界でもっともワクチン忌避率が高い国の一つである。筆者自身はワクチン推進派だが、通常10年はかかるワクチン開発に、1年以内に完成というニュースに疑いの目を持ったのも事実。

しかし米国や英国、イスラエルなど世界ですでに4千万人もの人がすでに打っており、ローマ教皇と前教皇、バイデン、オバマ、ブッシュ、クリントンなども接種済みで、安全性は証明されている。

どんな薬にも副反応というものがある。事実報道は必要だが、雑誌の部数や視聴率欲しさで、大手メディアが副反応の不安を煽ったり、フェイクやフェイクに近いほど誇張した報道をするのはいかがなものだろう? マスコミさん、もうそろそろそういう商売やめませんか?

プロフィール

おぐらおさむ
作家、漫画家。22歳で漫画家デビュー、35歳で作家デビュー、社会問題全般に関心が高く、歴史、時代劇、宗教、食文化などをテーマに執筆をしている。2004年、富山大学教養学部非常勤講師。 2008~2009年、JR東海新幹線女性運転士・車掌の護身術講師。空手五段。

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