新型コロナ対策は正しかったのか?
社会・2022-04-29 10:35新型コロナが日本に入ってきて2年3カ月。現在感染者数合計は、約7百40万人。これまでざっくり14人に1人くらいの割合で感染者が出たということになる。そして、感染した人の中で死亡した人はおよそ250人に1人だ。
これは欧米と比べた場合、少ないと言えるだろう。日本は、海外のような厳しいロックダウン(都市封鎖)をやってこなかった。海外に比べると緊急事態宣言やまん延防止措置は、かなりゆるいものだった。
しかしロックダウンをした海外の都市でも感染拡大を防げなかった。むしろロックダウンした都市のほうがゆるい日本より拡大した。
2年前の韓国は、「K防疫システム」という厳しいやり方で、感染を防ごうとした。この方法は一時的には成功したが、やがてより感染力が強い変異株が現れると通用しなくなった。いまやソウル市民の4人に1人が感染経験者だ。
なお現在、コロナ対策の優等生台湾もオミクロン株には勝てず感染爆発中だ。
日本のコロナ対策はゆるかったがゆえ、当時の菅総理に「もっと厳しくしないとダメだ!」という国民がたくさんいた。あるいは逆に「緊急事態とかまん延防止とかもういいよ」という人もいて、不満のはけ口は菅政権にむかった。菅政権は、コロナ対策の不評のため短期政権になったようなものだ。
世界の多くで、新型コロナは収束に向かっているように見える。感染力は強いが毒性は弱いオミクロン株で、すでに一定の人々にウイルスが“行き渡った”からかもしれない。あとワクチンの効果もあったことだろう。
これまで各国の対策が、はたしてどこまで正しかったのかはわからない。ワクチンと手洗い以外、あまり効果がなかったようにも思える。
疫病という人類の敵に、各国の対策はどれだけ立ち向かえたのだろう。収束後、科学的に検証してほしいものだ。
プロフィール
巨椋修(おぐらおさむ)
作家、漫画家。22歳で漫画家デビュー、35歳で作家デビュー、42歳で映画監督。社会問題、歴史、宗教、政治、経済についての執筆が多い。
2004年、富山大学講師。 2008~2009年、JR東海新幹線女性運転士・車掌の護身術講師。陽明門護身拳法5段。
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