コロナ第7波の恐怖! 何が怖いかってそれは・・・

社会・2022-07-09 18:55
コロナ第7波の恐怖! 何が怖いかってそれは・・・
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また新型コロナの感染者が急増してきた。これは日本だけではない、アメリカやヨーロッパでも急増中なのだ。また昨年のような行動制限などをやらねばならないとしたら、いささかウンザリする。では日本と欧米の感染者数と死亡者数を見てみよう。

7月6日
日本 感染者4万7977人 死亡者15人
アメリカ 感染者19万7297人 死亡者734人
フランス 感染者15万4615人 死亡者53人
ドイツ 感染者13万5402人 死亡者108人
イタリア 感染者11万17人 死亡者72人

まずヨーロッパ各国は人口6千万人~8千万人と日本よりかなり少なく、アメリカは3倍近く多いということを頭に入れて考えてみると、アメリカはともかくヨーロッパは日本に比べて、感染者数、死亡者数ともかなり多い。アメリカの感染者数は同じくらいだが、死亡者が、どこの国と比べても異常なくらい多い。

では、各国の対応はというと、イタリアやドイツなどは電車やバスなどでのマスク着用が義務付けられている。アメリカやフランス、イギリスではマスクの義務化は撤廃されている。そしてどこの国でも街中でマスクをする人は、ほとんどいないという。

欧米に住んでいる友人たちの情報でも、行動はほぼコロナ前に戻っているといってもいい状況で、日本のようにいまだ毎日新型コロナの新規感染者数を報道する国はなく、ほとんどの人はあまり気にしなくなっているようだ。

一方、日本はどうかというと、ワイドショーあたりが不安を煽りだしている。

そういえば、新型コロナが入ってきた20年、そして21年と、ワイドショーがコロナで埋め尽くされるほどの神経質ぶり。20年5月くらいには1人も感染者を出していないパチンコ屋がターゲットにされ、テレビでもSNSでも開店しているパチンコ屋があれば「この時期に開店するとは非常識」と攻撃。休業しない店は地方自治体が、店名を出すなど、公開処刑を行っていた。

さらに21年は、海外に比べれば、けた違いに感染者も死亡者も少ないにも関わらず、緊急事態宣言とまん延防止措置が一年中続き、やはりテレビは1日中コロナコロナであった。

いまコロナは第7波に入ったと、ワイドショーがまた騒ぎだしている。しかし重症化率・死亡者率も、これまでとは違うオミクロン株ba5であることを踏まえて、マスコミがまた過剰に不安感を煽ることなく、政治家も適切に対処してほしいものだ。

いまや何が怖いかっていうと、マスコミに不安を煽られた大衆が重症化率・死亡率を見ることなく、感染者数だけを見てむやみに恐れ、事なかれ主義の政治家が、その大衆を見て「とりあえず行動制限をしておけばいいか」と、適当な対処をすることではないだろうか?

プロフィール

巨椋修(おぐらおさむ)
作家、漫画家。22歳で漫画家デビュー、35歳で作家デビュー、42歳で映画監督。社会問題、歴史、宗教、政治、経済についての執筆が多い。
2004年、富山大学講師。 2008~2009年、JR東海新幹線女性運転士・車掌の護身術講師。陽明門護身拳法5段。

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