20～65歳が働き高齢者を護れ！ じゃいけないの？

閉じる

新型コロナが日本に上陸して１年近くたつ。その間ずっと「この２週間が勝負」「３週間が」とか言われ続けてきた。いまネットで軽く検索しただけでも2020年２月くらいから「今後１～2週間が瀬戸際」という記事が出てきた。

つまり国民は昨年２月から「あと２週間がんばれ」「あと３週間の辛抱だ」と、我慢に我慢を重ねることを強いられてきたわけだ。

その結果はみなさんご存じの通り。新型コロナウィルスは我々の努力を嘲笑うごとく爆増中である。そしてただいま緊急事態宣言地域も拡大中である。

そしてテレビの中のエライ人たちが「20代30代の若者が活動して感染を広げている」「20代30代の若者は自粛しろ」とおっしゃっている。確かに20代の感染者数は40代50代の2倍ほどあるらしい。しかし若い人ほど重症化は少ない。年代別の重症者と死亡者を観てみると

・20代　重症者0　死者２
・30代　重症者０　死者10
・40代　重症者17　死者32
・50代　重症者53　死者97
・60代　重症者89　死者293
・70代　重症者126　死者839
・80代以上　重症者68　死者2141
（引用：東洋経済ONLIN　新型コロナウィルス国内感染の状況）

かくのごとく死亡者に関して言えば70代80代以上が、60代以下の5倍も多い。

11～12月17日までの感染経路は家庭内がトップで42％だが、いまの時代3世代世帯は1割しかない。つまり孫や若者と暮らしている高齢者は少ないのだ。次に多い感染経路は介護など福祉施設が16.8％。

と、すれば、むしろ働ける世代の外出を抑えるのではなく、むしろ高齢者の周囲にコロナウィルスが侵入しないよう徹底的に保護し、65歳以下が働いて経済を回していったほうがいいのではないだろうか？　筆者は科学者でないため、この意見が正しいかどうかわからない。皆様はどうお考えだろうか？

プロフィール

おぐらおさむ
作家、漫画家。22歳で漫画家デビュー、35歳で作家デビュー、社会問題全般に関心が高く、歴史、時代劇、宗教、食文化などをテーマに執筆をしている。2004年、富山大学教養学部非常勤講師。 2008～2009年、JR東海新幹線女性運転士・車掌の護身術講師。空手五段。