ウィズ・ディザスター(災害との共存)の時代がやってくる

社会・2021-03-11 18:00
ウィズ・ディザスター(災害との共存)の時代がやってくる
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少し前までアフター・コロナとかポスト・コロナとか言われていたのが、最近では盛んにウィズ・コロナと言われるようになってきた。

ウィズ・コロナとは「コロナとの共存」という意味で、世界的にも共通認識になりつつある。

ある意味これはコロナだけではなく、世界の人の往来がこれまで以上に激しくなり、地球温暖化によって永久凍土が溶けることによって、未知なウィルスや眠っていたウィルスなどが、次々に現れてくるかもしれない。

そうなると未知なる疫病とのウィズ・パンデミック(地球規模の流行病との共存)とならざるを得ない。また地球温暖化による気候変動や台風の巨大化とも付き合っていかなければならなくなる。

東日本大震災から10年になるが、全世界の大地震の20%は日本で発生する地震大国であることも忘れてはならない。国の予想では今後30年で70~80%の確率で南海トラフ地震が起きると言われ、過去の歴史からその前後に富士山の噴火も起きる。富士山が噴火すれば、間違いなく凶作になり食料不足になる。

日本の食料自給率は低いと言われているが、実際のところ農業生産額は世界5位、主食のコメだと自給率100%。もし富士山が爆発すれば。農作物はその粉塵によって壊滅的な打撃となる。
ちなみに1993年、遠くフィリピンの火山爆発の影響で日本のコメは大被害を受け『平成米騒動』が起こったのだ。国内の富士山が爆発となると間違いなくそれ以上の凶作となる。つまり食料不足が起こる。

さらに今後、疫病の流行、大地震、富士山爆発、食料不足、巨大台風が同時に、もしくは連続してこないとは誰にも言えないのだ。

ほとんどの災害は避けることができない。我々は災害と共存する時代に入っているのかもしれない。災害との共存、ウィズ・ディザスターの時代に。

プロフィール

おぐらおさむ
作家、漫画家。22歳で漫画家デビュー、35歳で作家デビュー、社会問題全般に関心が高く、歴史、時代劇、宗教、食文化などをテーマに執筆をしている。2004年、富山大学教養学部非常勤講師。 2008~2009年、JR東海新幹線女性運転士・車掌の護身術講師。空手五段。

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