政府・旅行に行こう!でもコロナだから自粛しよう!どっちなの?

社会・2022-11-15 18:56
政府・旅行に行こう!でもコロナだから自粛しよう!どっちなの?
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横浜市立大学附属病院の研究グループによると、新型コロナによる感染者の致死率がパンデミック初頭と比較して、30分の1以下に低下したと発表した。
新型コロナ致死率は、季節性インフルエンザによる致死率に近づいているという。
この致死率低下はワクチンの効果、免疫獲得、弱毒化の複合的効果と推測されているそうだ。

また、東京都によると、昨夏の第5波以降、致死率は季節性インフルエンザ並みに下がったという。(ただし高齢者の持病悪化死が増加)

そんな中、政府の新型コロナ分科会は、第8波の新しい対応策を取りまとめた。

医療のひっ迫を招くような感染拡大が続く場合、都道府県が帰省や旅行の自粛、イベントの延期などを要請できるようにするとのこと。

その一方、約1カ月前、政府は国内旅行を促す全国旅行支援を開始したばかり。
そのおかげで観光地では、客足がどんどんと伸びており、入国制限の緩和と円安のおかげで海外からも旅行者が急速に増えている。

中四国の知事や経済団体のトップが政策や課題について議論する「中四国サミット」が11月14日高松市で開かれ、ここでは国に新型コロナの第8波の【感染防止対策を徹底】と、【全国旅行支援の延長】を国に求めることにしたという。

つまり新型コロナの弱毒化が進む中、国や都道府県は、アクセルとブレーキを同時に踏み込んでいるように思える。

アクセルとブレーキといえば、2020年の夏から行われたGoToトラベルキャンペーンも、第3波で感染者が急増する中、小池都知事が不要不急の外出は控えてと言う一方、政府はなんとか続行させようとしていた。はたして今回はどうするのだろう?

さて、第8波は、ほぼ確実に来る。第9波、第10波も来るだろう。そのたびに感染者は増えるはずだ。

感染症の専門家がいうには、ウィルスというのは広がれば広がるほど、人間に免疫力がつき、変異し弱毒化するという。
横浜市立大学附属病院の研究によると、確かにそうであるようだ。
そしてこれまでの波を見ていると、波が来るたびに感染者数は増えている。

政府や分科会は、「医療ひっ迫」や「医療崩壊」を恐れているようだが、現状のままだと、コロナ医療を必要とする患者の受け皿は、ほぼ上限に達しつつあり、これ以上増やせないだろう。

と、すると、横浜市立大や東京都の報告が本当だとしたら、インフルエンザ同様、一般のクリニックでも治療を受けられるようにするなど、自粛や行動制限以外の方法が必要かと思う。
(といっても、新型コロナの飲み薬はあまり手に入らないそうなので、出せるのは解熱剤程度だと思うが)
さて、日本政府はこのまま感染者数が増えていくと、全国旅行支援を中止し、イベント中止などを国民に要請するのだろうか?
それよりも医療体制を、改善したほうが良いのではないかと思うのだが・・・

プロフィール

巨椋修(おぐらおさむ)
作家、漫画家。22歳で漫画家デビュー、35歳で作家デビュー、42歳で映画監督。社会問題、歴史、宗教、政治、経済についての執筆が多い。
2004年、富山大学講師。 2008~2009年、JR東海新幹線女性運転士・車掌の護身術講師。陽明門護身拳法5段。

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