ラムダ株日本侵入を報告しなかった政府 これは隠蔽ではないのか?

社会・2021-08-14 18:07
ラムダ株日本侵入を報告しなかった政府 これは隠蔽ではないのか?
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あきれるような報道があった。より致死率が高いかもしれない新型コロナの変異種「ラムダ株」が東京五輪開幕の7月23日に国内で初めて発見された。しかしなぜか五輪が終わる直前の8月6日まで発表されなかったのだ。その理由について、元自衛官でヒゲの隊長で有名になった自民党外交部会長を務める佐藤正久参院議員はこう言った。

「もっと早く問い合わせがあれば答えた」

つまり問い合わせがなければ、五輪閉幕まで発表しなかったかもしれないのだ。しかも日本に持ち込んだのは、ペルー滞在歴がある五輪関係者の女性であったことからも、五輪開催中は発表を隠蔽しようとしたと思われても仕方ない。

現在日本で流行しているのは、新型コロナのデルタ株だが、いま南米のペルー、チリ、アルゼンチンなどで急速に広まっているのがラムダ株だ。そして感染した五輪関係者が滞在していたペルーは、人口あたりの死者数が世界最悪で、人口の約0.54%がラムダ株で死亡したという。

チリでは人口の6割近くが2回目のワクチンを接種しているにも関わらず、多数の感染者が出ている。ラムダ株にはワクチンの効果が薄いのではないかとも言われているが、チリが使っているワクチンは中国製のもので、いまのところなんともいえない。

いま中南米は、新型コロナの死者数が世界の3割を占めている。そんな変異種が日本に侵入してきたのに、政府は「問い合わせがなかったから」ということを理由に国民に教えない。

これで我が国は本当に民主主義国家といえるのだろうか?

プロフィール

おぐらおさむ
作家、漫画家。22歳で漫画家デビュー、35歳で作家デビュー、社会問題全般に関心が高く、歴史、時代劇、宗教、食文化などをテーマに執筆をしている。2004年、富山大学講師。 2008~2009年、JR東海新幹線女性運転士・車掌の護身術講師。空手五段。

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