新型コロナは人口調整機能なのか?

社会・2021-03-12 10:06
新型コロナは人口調整機能なのか?
閉じる

前東京都知事の舛添要一氏がTwitterで「新型コロナウイルスによる死者が、世界で260万人を超えた。歴史を振り返ると、戦争と疫病が人類の大量死の原因だ。それは、ある意味で人口調整機能でもある」と発言した。

戦争と疫病が人類の大量死となってきたことは事実である。中世ヨーロッパを襲った黒死病で、ヨーロッパ人の3分の1が亡くなった。第一次世界大戦中に流行したスペイン風邪は全世界の25~30%がかかり、4000万人~5000万人が亡くなった。第二次世界大戦の死亡者数は6千500万人だ。

これらの疫病や戦争に比べて新型コロナはマシなどと言うつもりは毛頭ない。スペイン風邪の致死率は推定2.5%以上、新型コロナは0.1~4%とされているので大きな差はないとも言える。

スペイン風邪は収束まで3年かかっているので、もしかしたら新型コロナも収束に3年ほどかかる可能性はあり、ワクチンができた今後でも、死亡者数は増え続けるであろう。

世界中で年間、約5千500万人亡くなるそうだが、その中で、新型コロナだけで260万人というのは異常な数字である。新型コロナはスペイン風邪以来の大規模な疫病であるが、はたしてこの病気は【人口調整機能】として現在に現れたのか?

舛添氏のいう人口調整機能とは、増えすぎた人口を減らすための機能を指していると思われる。

舛添氏は、人口が増えすぎたため、人類は無意識のうちに戦争を起こしてしまうとか、神の意思だか、自然や地球の意思だかで、人類を削減しようとする機能があると言いたかったのかもしれない。

中には、この新型コロナは、傲慢になった人類への天罰と考えたり、地球上にカビのように増殖した人類に地球がカビキラーをしているようなものと考えたりする人もいる。

願わくはあまり人口調整されず、一日も早い収束を願いばかりだ。

プロフィール

おぐらおさむ
作家、漫画家。22歳で漫画家デビュー、35歳で作家デビュー、社会問題全般に関心が高く、歴史、時代劇、宗教、食文化などをテーマに執筆をしている。2004年、富山大学教養学部非常勤講師。 2008~2009年、JR東海新幹線女性運転士・車掌の護身術講師。空手五段。

関連記事
関連タグ
社会新着記事