東京五輪は絶対ムリ! いまの状況は太平洋戦争と一緒!

社会・2020-10-22 15:48
東京五輪は絶対ムリ! いまの状況は太平洋戦争と一緒!
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9月7日、国際オリンピック委員会(IOC)のジョン・コーツ副会長は7日、「新型コロナウイルスの有無に関係なく開催する」と明言していた。日本の大会組織委員会も「ワクチンがなくてもやる」と言っていたが……

しかし現実的にはほぼ不可能であるといっていいだろう。11月中旬にIOCのバッハ会長が菅総理に会いにくるが、筆者に流れてきた情報では「東京五輪中止決定についての話しをしにきた」というものもある。

中止の理由はIOCの本部があるヨーロッパで、1~2週間で新型コロナが激増していることだ。EUとイギリスの感染者数は春のピーク時の3.5倍、イタリアではこの2週間ほどで約5倍、フランスではここ2カ月ほどで10倍ほどに激増というからすさまじい。そしてアメリカはもっとひどい。当然選手はロクに練習もできない。

いまでは本気で来年オリンピックができると思っている人は、日本の関係者でもそう多くないらしい。しかし関係者は「何がなんでもやるぞ精神」である。ホンネではムリと思いつつ……

この状況は、太平洋戦争敗戦後にトップの政治家や軍人たちが口をそろえて言った「わたしは戦争に負けると思っていた」と言ったのと一緒。

「これまでオリンピックのために何兆円使ったと思っているんだ!」と言う人もいるが、これは回収できないものに「これまで使ったお金がもったいない」といって、さらにお金を使い続けるのと一緒。

これらは全部太平洋戦時中「いま戦争をやめたら死んでいった英霊に申し訳ない」と言って、さらに被害を拡大したのと一緒。

このままでは太平洋戦争の二の舞になる。しかし五輪・パラ組織委の「空気」は「何が何でもやるんだ!」であろう。ホンネではムリと思いつつ。

結局誰も言い出せず、決定権のあるIOCが中止の発表するまで続くに違いない。我々の税金を無駄に投入しつつ。

プロフィール

おぐらおさむ
作家、漫画家。22歳で漫画家デビュー、35歳で作家デビュー、社会問題全般に関心が高く、歴史、時代劇、宗教、食文化などをテーマに執筆をしている。2004年、富山大学教養学部非常勤講師。 2008~2009年、JR東海新幹線女性運転士・車掌の護身術講師。空手五段。

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