中国の『静かな日本侵略』
社会・2020-10-17 12:59菅内閣になって中国の漁船団がさっそく尖閣諸島に侵入してきた。次の覇権国を狙う中国は絶対に尖閣列島をあきらめない。東アジアの地図をひっくり返して見てもらうと一目瞭然だが、尖閣も含める琉球諸島が、太平洋に出たい中国海軍をピシャリと蓋をしてしまっているのだ。
ただし東アジア最大の米軍基地が沖縄で目を光らせているので、中国もおいそれとは手が出せない。そこで現在中国が行っているのが「サイレント・インベージョン(静かな侵略)」だ。
サイレント・インベージョンは、オーストラリアの大学教授クライブ・ハミルトンの著書「Silent Invasion: China's Influence in Australia」から来ている。その内容はオーストラリアが、政府や民間も中国に目に見えない形で侵略を受けているというもので、世界中に衝撃を与える一冊となった。
さて中国はどのようにして侵略をしてくるかというと、中国企業が日本の科学者や研究者に近寄り、人材や技術を献金等で中国に入るようにする。
中国人研究者を日本企業に入れスパイ活動などがあったが、近年では中国企業による日本企業の買収が盛んにおこなわれている。
現在日本は大不況真っただ中にあり、中小企業の倒産が相次いでいる中、中国は安く日本の人材も技術も買い取れるというわけだ。
他にも日本の政治家への懐柔で、中国の政治家との友好的な人間関係を作り、どんどん親中派を増やしていくというものや、献金などをして逆らえないようにしてしまうなどがある。
次の覇権国を狙う中国は発展途上国や海外の湾岸を買収・出資をして、植民地化をはじめている。現在の侵略は武力ではなく経済力がものをいうのだ。
プロフィール
おぐらおさむ
作家、漫画家。22歳で漫画家デビュー、35歳で作家デビュー、社会問題全般に関心が高く、歴史、時代劇、宗教、食文化などをテーマに執筆をしている。2004年、富山大学教養学部非常勤講師。 2008~2009年、JR東海新幹線女性運転士・車掌の護身術講師。空手五段。
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