米国、日本への渡航中止でどうなる東京五輪

社会・2021-05-25 18:11
米国、日本への渡航中止でどうなる東京五輪
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オリンピックまであとわずか2か月というこの時期にきて、アメリカ国務省が日本を【最も厳しいレベル4の「渡航中止」を勧告する対象に追加した。

米国務省の渡航警戒レベルは4段階あり

・レベル1 通常の注意
・レベル2 注意を強めるように
・レベル3 渡航の再検討
・レベル4 渡航の中止

となっている。レベル4クラスには、以前よりフランス、ドイツ、スペイン、ブラジル、イタリアなど150国ほどがあり、これに日本やインドなど数か国が追加された。

米国CDC(疾病予防管理センター)の基準でこのような判断になったそうだが、米国CDCは世界の医学基準でもあるので、各国に大きな影響を与えることになるだろう。

当然オリンピック開催への影響が懸念されるが、日本政府は「影響はない。あくまで開催する」と強気だ。

米オリパラ委員会も「今回の措置で米選手出場に影響はない」と声明を出しているが、はたしてこの先どうなるか……

そもそも東京は現在【緊急事態宣言下】にある。いま現在首都東京は【緊急事態】なのだ。【緊急事態宣言】とは

【自然災害、感染症、原子力事故などの災害や、戦争、テロ、内乱、騒乱など、健康・生命・財産・環境などに危険が差し迫っている有事】

のことである。「健康・生命・財産・環境などに危険が差し迫っている」のに、オリンピックという平和の祭典を強行しようとするのはいささか滑稽だが、IOCも日本政府も東京都もやる気満々であるらしい。

菅首相は来月11日からイギリスで開かれるG7 で、各国首脳に「東京オリンピックは安全安心ですよ~」と説明しなければならない。

しかし説明が歴代総理大臣でもっとも下手な部類の菅首相は、うまく説得できるのだろうか?

プロフィール

おぐらおさむ
作家、漫画家。22歳で漫画家デビュー、35歳で作家デビュー、社会問題全般に関心が高く、歴史、時代劇、宗教、食文化などをテーマに執筆をしている。2004年、富山大学講師。 2008~2009年、JR東海新幹線女性運転士・車掌の護身術講師。空手五段。

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