コロナ大流行の中、日本の総死者数は減ったらしい
社会・2021-02-05 18:461年前から流行りだした新型コロナは、世界中で228万人もの命が失われるという、歴史に残る大疫病となってしまった。
日本でも2020年中に3459人が亡くなり、コロナという病気以外でも社会的影響が大きく、年々減り続けていた自殺者数が11年ぶりに増えた。
2020年の自殺の特徴は、昨年と比べて若者が17%も増え、女性の自殺も2年ぶりに増えた。小中高校生の自殺は過去最高であった。
コロナ以前では、高齢化が進む日本において、死亡者数は年々増えてきた。
ところが意外なことにコロナが大流行した昨年の死亡者数はというと、厚労省のホームページの「報道関係者 各位」(https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_15591.html)のページに【減少した】とが書かれているのだ。
【報道関係者 各位
令和2年(2020)人口動態統計の年間推計について
(中略)
・死亡数 近年は、高齢化により増加傾向でしたが、令和2年1~10月の累計で減少】
とある。
どうやらこれまで年々増えていた年間死者数が、コロナが流行した昨年は減ったらしいのだ。その理由は、コロナ予防の効果で、インフルエンザや肺炎、その他の感染症などが減ったのだろう。
しかし2021年になってからも、コロナによる高齢者の死亡者が急速に増えている。女性、子ども、若者の自殺も特に減っているとも思えない。
いまの政府主導の感染予防は、インフルエンザなどコロナ以外の病気予防に効果があり、結果的に亡くなる人は減った。
コロナ以外の高齢者の死が減ったということに良かったと思いつつ、いまだ高齢者のコロナ死は増加中であり、コロナの影響で、女性や若い人の中で死を選ぶ人が増えたということが、すごく残念で複雑な思いがするのだ。
政府がもっと補償金や給付金をふんだんに使えば、死なない命があったのでは? とも思えてならない。
プロフィール
おぐらおさむ
作家、漫画家。22歳で漫画家デビュー、35歳で作家デビュー、社会問題全般に関心が高く、歴史、時代劇、宗教、食文化などをテーマに執筆をしている。2004年、富山大学教養学部非常勤講師。 2008~2009年、JR東海新幹線女性運転士・車掌の護身術講師。空手五段。
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