パチンコ店、夜の街、飲食店、次の悪者は若者に⁉

社会・2021-01-29 20:30
パチンコ店、夜の街、飲食店、次の悪者は若者に⁉
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小池東京都知事のターゲットは、パチンコ店、夜の街、飲食店と変遷してきたが、次は若者たちが悪者にしたいらしい。

小池知事いわく

「20代・30代が最も多いことには変わらない現実があります。若い皆さま方の行動がカギになります。今は外出を控えていただきたい。そして、昼も夜もご注意いただき、例えば飲み会ナシ、ホームパーティーもナシ」

なのだそうだ。

自称カイロ大学卒業の首席賢明なる小池百合子氏のことだ。きっとすでに東京都の20代・30代の職員には、特別な例は除いて、全員テレワークを命じているに違いない。

え? テレワークは推進しているけど、年齢は関係ない? あらあらダメじゃん小池さん。

そもそも町に買い物に行くと、かなりの数のお年寄りたちが出歩いている。若者たちだけをターゲットにするのではなく、お年寄りたちにも注意喚起をするべきではないのか? 重症化や死亡率は高齢者が格段に多いのだし。

まあ、年代が高くなるほど投票率が高くなる傾向があり、20代・30代はもっとも低い年代。票田である高齢者にはあまり気分を害するようなことは言えないのかもしれない。

ただねえ、小池さん。いまの若者は成人式が取りやめになったり、大学に入ってもオンライン授業ばかりでリアルな友達もできない。また一人暮らしの若者は賃金も安く、生きるために長時間働かなくてはいけない人も多い。

一方、70代・80代のご高齢である政治家センセイたちは、ご活発に夜の街に繰り出していらっしゃるご様子。

無症状は若者だけでなく全年代で高く、昨年3月の外出自粛要請期間中、20~69歳のうちもっとも大出が多かったのは60代というデータもある。

ご高齢の政治家センセイはじめ、高齢者の皆様には若者のお手本になるように行動してほしいもの。

小池百合子知事の年齢も68歳。世代の溝を作るようなことを言うより、自らテレワークを実戦してみてはいかがでしょうか?

プロフィール

おぐらおさむ
作家、漫画家。22歳で漫画家デビュー、35歳で作家デビュー、社会問題全般に関心が高く、歴史、時代劇、宗教、食文化などをテーマに執筆をしている。2004年、富山大学教養学部非常勤講師。 2008~2009年、JR東海新幹線女性運転士・車掌の護身術講師。空手五段。

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